Sonar Pocket、GFRIENDとの初コラボで受けた刺激「僕らの存在もアジアに広がっていけたら」

ソナポケ、GFRIENDとの初コラボで受けた刺激

ソナポケ×GFRIENDで作り上げた“海を越えた難しい恋”

ーー韓国文化をどう取り入れていくかということも、今回のコラボのキーになっている。楽曲は、どこか昔の日本の歌謡曲のような雰囲気も感じました。

ko-dai:そうなんです。K-POPのヒット曲のメロディラインの多くは、日本の歌謡曲と通じる部分がすごくあって。古き良き歌謡曲時代のメロディラインだったとしても、それを支えるトラックが新しければ、めちゃめちゃ新しい曲になるということなんです。K-POPの魅力というのは、そういうところも多分にありますね。

ーー今回作るにあたっては、そういうメロディラインとトラックの関係性を意識したと。

ko-dai:そうですね。メロディライン自体はイワツボコーダイくんが作ってくれたものですけど、今話したような共通認識の上で一緒に制作しました。大前提としてあったのは、「歌いたくなる」というものです。多くの人にデュエットで歌ってもらってこそのコラボだと思うので。

ーード頭のジャンという音の後の〈愛せない〉というワンフレーズが、すごく耳に残って、何度も口ずさんでしまいました。

eyeron:そこが歌えれば、完璧ですよ。

matty:90%は歌えたようなものです。でも、そう言っても大げさではないくらい、掴みがあると思っています。

ーー歌詞のテーマは?

ko-dai:海と国境を越えてのコラボだったので、遠距離であるとか何か一つ障害があって、それでも好きになってしまったという“難しい恋”を歌いたいと思って、タイトルも「Oh difficult」にしました。歌のタイトルとしては、日本人にはあまり聴き馴染みがないかもしれないけど、それもフックになってくれたらいいなと思います。僕らの曲で、遠距離恋愛や難しい恋を歌ったものはたくさんあるけど、今までのテイストとは違った新しい切り口で作ることができたかなって思います。

ーーSonar Pocketのパートは男性目線、GFRIENDは女性目線で、男女の視点が入り乱れたものになっていて。

ko-dai:そこが、作詞をする上で難しかったことの一つです。男の視点は分かるけど、女性がどう思っているかまでは、なかなか知り得ないことなので。ツアーで行った先のホテルで、eyeronと二人で言葉を絞りだしながら、朝方まで書いて書き直してを繰り返していきました。でもその書き方のおかげで、突発的なアイデアも反映できました。ラップに関しても、最初はなかったんだけど、後から入れたほうがいいってなって。

matty:最初は単なるブレイクだったんですけど、そこに入れようって。アウトロにもラップを入れるアイデアもあって。

ko-dai:でもアウトロにラップがくると、中盤のラップのうま味が薄れてしまうなと思ったんです。実は僕のバージョンのラップも録ったんですけど、やっぱりラップはeyeronだよねって。

matty

ーー確かにもう少しラップも聴きたいなと思うくらいが、ちょうどいいのかもしれない。

eyeron:もっと聴きたい方は、もう一回頭から聴いてくれればいいなって。

ko-dai:最後までラップが入っていると、言葉がぎっしり詰まりすぎてしまって、一回聴くだけでお腹いっぱいになってしまうんです。最後は余韻を感じてほしいので。

matty:曲自体も長くないからね。

ーーラップの後ろで、GFRIENDがラップのようなコーラスを入れていて、それもすごく印象的でした。

eyeron:それはレコーディング現場のノリで、やってくれたんです。

ko-dai:その場で、こういう感じでやってもらえませんか? って説明をして。

matty:対応力がすごかったですね。リクエストされたことに、その場ですぐ対応してくれる。

ーーピュアさ、可愛さ、セクシーさ。GFRIENDの声には、いろいろな魅力がありますね。

ko-dai:6人とも声色が違うんです。特にメインボーカルのユジュさんは、スキルフルで見事でした。最後のフェイクも予定にはなかったんですけど、「フェイクを入れてみるのはどうですか?」って、彼女たちのほうから提案してくれて。それで聴かせてもらったら、すごく良かったから、すぐに「じゃあ入れましょう」となって。

ーー2番は、GFRIENDのメンバーがメインで歌い繋いでいますが、歌割りも3人で決めたんですか?

matty:そうです。6人いるので、けっこう大変でした。

ko-dai:でもユジュさんと、リードボーカルのウナさんをメインに考えたので。

ーーただ来日している期間が決まっているので、限られた時間の中でやるのはけっこうドキドキですね。

ko-dai:だから、すごく集中してやりましたよ。向こうのご厚意もあって、思ったより時間をかけることができました。

matty:3月の来日ツアー(『GFRIEND SPRING TOUR 2019 BLOOM』)の合間に時間を作っていただいて。彼女たちのスケジュールはびっしりだったんですけど、1日だけいただくことが出来て。僕らも外国でライブをやったことはあるけど、それだけでいっぱいいっぱいになってしまった経験があるので、その上レコーディングもするなんていうのは、自分たちの感覚だとすごいバイタリティだなって驚きました。

ko-dai:外国語で歌うのも、けっこう難しいし。

ーーやったことが?

matty:実は一度だけあって。僕らが主題歌を務めたアニメ『デジモンクロスウォーズ』が韓国で放送されるということで、主題歌の「ネバギバ!」を韓国語で歌って欲しいと言われて。

ko-dai:ただ韓国語の監修が誰もいなくて、発音が合っているのかどうかも分からず、不安だらけで歌ったんです(笑)。そういう経験から、GFRIENDのみなさんを不安にさせないようにしようと思って、「今の良かったですよ」「発音いいですね」など、常に言葉をかけてあげるように意識しました。「チョアヨ」(好き・良いの意)とか、僕はけっこう韓国語でコミュニケーションを取っていましたね。出来上がった曲をみんなすごく気に入ってくれて、レコーディングが終わって、ラフでもいいから送ってほしいと言ってくれました。

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