SHISHAMO、nano.RIPE、ロザリーナ……『みんなのうた』提供曲の共通点は?

 三者それぞれに違ったアプローチで仕掛ける8月~9月放送の『みんなのうた』だが、共通するのは生きづらさを抱える人への応援歌という点だろうか。自分らしさがわからずもがいていたり、進む道が見えなかったり、孤独を感じていたり。多くの人が心の内に抱える“不安”を丁寧にすくい取り、背中を押すような楽曲が揃ったように思える。

 1998年より『みんなのうた』のプロデューサを務める川崎龍彦氏はNHKアーカイブスの特集記事で「『みんなのうた』はみなさんの心の中でずっと生き続けるものになってほしい」と語っている。これはいつの時代も誰かの支えになるような楽曲を届けたいという、制作サイドの決意の表れだろう。今回その思いに呼応するかのように、これぞ『みんなのうた』と言える楽曲を仕上げたSHISHAMO、nano.RIPE、ロザリーナ。どんな反響を呼ぶのか、オンエアが待ち遠しい。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる