BTS SUGA、“沼”と呼ばれる所以は? ラッパーとしての実力とグループ内での役割に迫る

 デビュー前の2011年に収録された曲もあるものの、2014年から2年間をかけて制作されたミックステープ(参考:[スターキャスト] 「僕の名はAgust D」…SUGAが語る本当のミン・ユンギ)は、アメリカの『FUSE TV』の「The 20 Best Mixtapes of 2016」に選定された(参考:fuse)。自らの趣向とアイドルとの葛藤はミックステープとして出したことで、ある意味デトックスされた、と本人も前述のインタビューで言っていた通り、現在では“アイドル”として評価されることに吹っ切れたような歌詞が増えている。

 ダンスパフォーマンスはけして得意な方ではないが、ダンスを踊るように走りながらラップするパフォーマンスはSUGAならではだろう。一見寡黙でクールだが、真顔で冗談やダジャレを言ったり、突然うんちくを語ったりもする。人生のバイブルという漫画『SLAM DUNK』(元々バスケットボールをやっていた)について語る時は“超熱い”と、ほかのメンバーから指摘されたこともある。また、グループ外ではMONSTA Xのキヒョンとデビュー前からの友人だったり、SUPER JUNIOR−Mのチョウミの家によく遊びに行くほど親しいなど、意外な交友関係を持っている。元Wanna Oneのカン・ダニエルにアワードの際に一緒に作業しようと自ら声をかけるなど、交流には積極的なようだ。

 BTSにおいて年齢順では上から2番目のため、メンバーを諌めたり、叱ったりする役割も多いとのことで、最年長のJINが苦手な面を補完する立場でもあるようだ。一見可愛らしいルックスと低い声、パフォーマンスの熱さに対してオフではしょっちゅう寝ているなど、一見相反するような要素をあわせ持つギャップが“沼”と呼ばれる所以なのだろう。3人のラッパーの中ではストレートな歌詞ゆえに、最もよく放送審議にひっかかるswag担当であり、グループの音楽面では楽曲制作のベースを握る重要な役割を果たしている。一方でグループ内では年長組であり、父親のような役割を担当しているメンバーと言えるのではないだろうか。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
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