『KinKi Kidsどんなもんヤ!』25周年記念特番はリスナー頼り? 光一&剛からのお願いを聞いて

 さらに「リスナーのみなさんが持っている、過去にあった『どんなもんヤ!』グッズ、こちらもできる限り揃えたいということらしいので、どれくらいグッズを持っているか、その画像をメールで送ってください。必ず返却いたしますので、貸してもいいよという方には、番組スタッフから連絡がいくかもしれません。『どんなもんヤ!』特番、みんなで作っていきたいと思いますので、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」と、スタッフからのおねだりを読み上げ続ける堂本剛に、ついに堂本光一も「みんなでっていうか、ホンマにリスナー頼みがヒドい!」と呆れ声。

 『KinKi Kidsどんなもんヤ!』の魅力は、ふたりが「世界一テンションの低いラジオ」(堂本光一)、「このラジオではしょーもない話っていうのがいっぱいできる時間ですので」(堂本剛)と言うように、どこまでも素のKinKi Kidsを楽しめるところにある。それを作り出したのは、ふたりを自由にさせ、飾らないアイドル像を許し、その時間を愛してきたスタッフとリスナーに他ならない。だが、よく「リスナー参加型」という言葉を耳にするが、これほどリスナーが重要なポジションを担う事態も珍しい。そのゆるさも、また『KinKi Kidsどんなもんヤ!』らしくて頬が緩む。

 残念ながら筆者は録音していないのだが、どなたか光一が延々と「おっぱいがいっぱい」を歌った謎の回や、番組ロケ終わりの酔っぱらい回を保存してはいないだろうか。または、ふたりが定期的に盛り上がるウンコトーク、どこかのリスナーの家に眠っていてほしいと期待してしまう。まずは、「あんなことがあった」「こんなこともあった」とSNSなどを通じて、お互いの記憶をシェアしていくのも楽しそうだ。さあ、『KinKi Kidsどんなもんヤ!』25年分の愛を掘り返す4カ月間の始まりだ。※送り先はこちら

(文=佐藤結衣)

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