乃木坂46、『Sing Out!』で3作目の初週100万枚突破 楽曲に貫かれる“気品と洗練”

 カップリングの「滑走路」は、ファンキーなギターといい、ストリングスの配し方といい、音楽的にはディスコナンバー。Type-A収録の「のような存在」は、齋藤飛鳥と白石麻衣が歌う、品のあるEDM。異色作です。Type-B収録の「Am I Loving?」では、エレクトロな音が前面に。Type-C収録の「平行線」は、乃木坂46のイメージに近いポップス。Type-D収録の「4番目の光」は、4期生メンバーの歌声が初々しく響く楽曲。通常盤収録の「曖昧」は、生田絵梨花と松村沙友理の生の歌声に加えて、加工されたボイスも響く冷ややかなテクノです。

 これだけのバラエティを誇るなかで表題曲に選ばれたのは、シンプルなビートが重要な「Sing Out!」。その選択が強く支持されていることが証明されたのが今回のランキングでした。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

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