BABYMETAL「Elevator Girl」はなぜ聴き込みたくなる? “変化球”的かつ試金石になりうる一曲に

 さて、今月28日の『BABYMETAL AWAKENS - THE SUN ALSO RISES -』(横浜アリーナ)を皮切りに新たな舵を切り始めるBABYMETALだが、8月には大規模音楽フェス『SUMMER SONIC 2019』へ2年ぶりに参戦。9月からは全20公演のアメリカツアーを開催し、その道中で現地では初のアリーナ公演でロサンゼルスのThe Forumへ立つなど、今年はまれにみるほど彼女たちの動きが慌ただしい。

 ……と、原稿をまとめようとしていたところ、新たに6月30日にイギリスで開催される大規模音楽フェス『グラストンベリー・フェスティバル』への初出演も報じられた。彼女たちが“どこへ向かうか分からない”という空気は、どことなく2014年3月の日本武道館公演を境に“武者修行”と称して海外へと渡り、その名と実力を世界へと轟かせた当時と似た感覚をおぼえる。

 音源としてBABYMETALの“今”を味わえるのは、今回取り上げた「Elevator Girl」のほかにもあり、昨年配信された「Distortion」や「Starlight」も“新生BABYMETAL”を象徴する曲である。耳元で噛み締めつつ、ライブでの勇姿を心待ちにしたいところだ。

■カネコシュウヘイ
編集者/ライター/デザイナー。アイドルをはじめ、エンタメ分野での取材や原稿執筆を中心に活動。ライブなどの現場が好きで、月に約数万円はアイドルへ主に費やしている。単著に『BABYMETAL 追っかけ日記』。執筆媒体はWeb『ダ・ヴィンチニュース』『クランクイン!』『ウレぴあ総研』、雑誌『日経エンタテインメント!』など。

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