松下優也の“ありのまま”の姿 俺様キャラも垣間見えた10周年記念ツアーファイナル公演を見て

松下優也、10周年記念ツアーファイナル公演レポ

 ここで、松下の思いが語られる。デビュー当時と今では考え方が変わってきていること、好きなことを仕事にしているが故に苦悩を抱えていること、ネガティブな部分にずっと蓋をしてきたこと、ネガティブなことを松下が発信することでみんなが何かを感じてくれるかもしれないと思ったこと、それを今回のアルバムで歌詞に綴ったこと……。そんな告白の後に披露されたのが「In Darkness」だ。彼にとって特に思い入れが強く、歌詞を味わってほしい曲だからだろうか。ステージに歌詞が映し出される。松下が観客に語りかけるようにパフォーマンスする姿が印象的だった。

 会場が「In Darkness」の世界観にどっぷり染まったところで、デニムとパーカーに衣装チェンジした松下が登場。雰囲気をガラリと変える「Whisper my name」、「Naturally」とグルーヴィーなナンバーが続いた。「10th Anniversaryだから、前の曲もアップデートした今の曲もどっちもセットリストに入れて楽しんでもらえたら」という言葉の通り、次は『BLACK NEVERLAND』から「午時葵」が披露される。マイクスタンドを使い、心を込めて歌う松下に会場中が引き込まれた。「みんなまだまだいけますか!?」という松下の声と共に、「Once More Dance」がスタート。ここから踊れる曲が続く。「SUPER DRIVE」、「Trust Me」、そして「最後の曲です!」という言葉で「Playa Playa」。会場が一気にダンスフロアに変わった瞬間だ。最後に、「ありがとうございました、松下優也でした!」と観客に感謝を述べ、ステージを後にした。

 しかしまだ、ライブは終わらない。会場中に「YUYA」コールが響き渡ると、「みんな、まだまだいけますか!」と再びステージに登場した松下。「OOAK(One Of A Kind)」からアンコールが始まった。途中、舞台『黒白珠』、ドラマ『インハンド』(TBS系)出演の告知を挟み、最後は懐かしの「Honesty」、「#musicoverdose」を披露。観客も一緒に歌ったり、手をあげたりと、最高の盛り上がりを見せる。そして名残惜しくもライブ、そして『LIVE TOUR 2019 ~10th Anniversary~』の幕を下ろした。

(文=高橋梓/写真=TAKUYA KIMURA)

■リリース情報
松下優也 フルアルバム『BLACK NEVERLAND』
発売中
価格:【初回限定盤】3,704円(+税)/CD+DVD
【通常盤】2,778円(+税)/CD
【オフィシャルサイト限定盤】9,259円(+税)/CD+DVD+フォトブック

<収録曲>※3タイプ共通
1.Prologue~BLACK NEVERLAND~
2.King Ü-Wingy
3.Midnight Party
4.Butterfly
5.Rendez-Vous
6.Nobody[feat. SHUN]
7.In Darkness
8.OOAK(One Of A Kind)[feat. SHUN]
9.Playa Playa
10.LOVE
11.Painful Romance
12.午時葵
13.Moonlight

<【初回限定盤】DVD収録内容>
・「OOAK(One Of A Kind)」「Midnight Party」Music Video
・「BLACK NEVERLAND ~20180911~」 Live Video
※収録曲「King Ü-Wingy」「Midnight Party」「Butterfly」「Painful Romance」「Bird」「Once More Dance」「Playa Playa」

<【オフィシャルサイト限定盤】DVD収録内容>
『松下優也 in 上海 ~Special Private Movie~』

■関連リンク
松下優也 オフィシャルサイト
松下優也 オフィシャルTwitter
X4 オフィシャルサイト
X4 レーベルサイト

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