山下智久は“好き”にまっすぐ突き進むーー主演ドラマ『インハンド』役柄との共通点から見えること

 山下が、4月4日にゲスト出演した『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、今いちばん会いたい人として、YouTuberのフィッシャーズを挙げ、またもや大きな話題に。「できたらいいな」ではなく「やりたいならやる」という信念の持ち主である山下のこと、“まさかこのままYouTuberにも挑戦?”なんて視聴者が期待してしまうのも無理はない。

 英語も、肉体改造も、Webという新境地も、交友関係も……こうして振り返ると、山下智久という人は、なんでも器用にこなしていく人間に見える。だが、彼自身は「不器用なんですよ。勘がよくてパッとできるタイプじゃないので、積み重ねるしかないんです」と自己分析しているのが面白い(参照:山下智久がハリウッド女優に英語でインタビューできるほど上達したワケ)。

 趣味のギターもサーフィンも、最初は下手だったが、あるときふとできるようになる瞬間がくる。「楽しいのはその先」と知っている山下は、その瞬間がくるまで決して諦めない、それが多くのことを成し遂げてきた秘訣だと語る。

 飄々と自由に振る舞う天才型に見えて、実は誰よりもストイックな努力型。とはいえ、山下を見ていると、もれなく努力とセットでついてくる悲壮感や泥臭さが感じられないから不思議だ。きっと、そこには「好き」というまっすぐな想いがあるからなのだろう。

 「僕らの仕事って、姿勢すらメッセージになることがあるんです。それなら、やっぱり自分が自分の人生を全力で楽しむというのが1番の近道だし、1番の濁りのない“表現”なのかなって」(引用:『月刊テレビナビ』より)。自分の「好き」にまっすぐ突き進む山下を見ていると、私たち自身も、改めて人生における大切なものに気づかされるような感覚になる。

 5日は『A-Studio』、6日は『王様のブランチ』『オールスター感謝祭』、12日は『ぴったんこカン・カンスペシャル』(いずれもTBS系)と、新ドラマ初回に向けて怒涛のメディア露出が続く山下。きっと彼が今、夢中になっている新しい「好き」も見えてくることだろう。そんな彼の姿勢に触れて、私たちもたくさんの「好き」を見つける、楽しい春にしようではないか。

(文=佐藤結衣)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる