乃木坂46 新内眞衣、最年長メンバーとして示す独自の立ち位置 ANN昇格や専属モデル抜擢での躍進

 最終回のオンエアは、新内が乃木坂46の2期生としてオーディションに合格してちょうど6年目の日だった。21歳から27歳になった新内の歩みを振り返ると、それは決して平坦な道のりではない。新内が初めてシングル選抜に入ったのは、2015年リリースの12thシングル曲「太陽ノック」。そこからおよそ1年のアンダー期間を挟み、2016年リリースの16thシングル曲「サヨナラの意味」からは選抜の常連となる。しかし、ポジションは決まって3列目の端。決して目立つ存在と言える位置ではないが、フロントメンバーを支えるグループに欠かせない役割を果たしている。

 また、新内は2018年3月まで、乃木坂46とニッポン放送の関連会社でのOLを4年間兼務していた。乃木坂46としてはオンリーワンの経歴であり、多忙の中、人一倍努力を重ねてきたメンバーでもある。そして、『オールナイトニッポン』1部就任と同時期に決まったのが、ファッション誌『andGIRL』、ウェブメディア『Oggi.jp』のレギュラーモデルへの起用。先日、『オールナイトニッポン』パーソナリティ就任についてインタビューした際、新内は「100%叶うわけじゃないですけど、諦めずにやっていると叶うこともあるんだよと言いたかったです」「小さくても大きくてもいいから、とりあえず夢を持つことは大事だなと思います」と語ってくれた(参考:乃木坂46 新内眞衣が語る、新たなポジションの確立 「貪欲さが自分の中にあってよかった」)。グループ全体を満たす充足感と世代交代が進んでいる乃木坂46において、新内が27歳というタイミングで掴んだ新たなポジション。遅咲きとも言えるが、ほかにはない色の花を咲かすことができるであろう新内のような存在は、後輩メンバーにとっても希望となりえるだろう。

 『オールナイトニッポン』では、乃木坂46はもちろん、坂道シリーズからも若いメンバーを呼びたいと語っていた新内。1部就任で変わっていくことも多くあると思うが、肩ひじ張らない新内の人柄が溢れるトークで、若手メンバーやグループの魅力を伝えていってほしい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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