ぱいぱいでか美が姫乃たまに明かす、“普通”の半生を語る意味「人を大事にしていてたらうまくいく」

ぱいぱいでか美、姫乃たまに本音トーク

“好きなこと=仕事”に対する2人のスタンスの違いは?

姫乃:『有吉反省会』に出るようになって、SNSに色々書かれて傷ついたりすることもあると思うんです。でも近くで見てて、タレントになりたいしテレビ大好きだから頑張る、っていう覚悟をぐっと決めた瞬間があったな、と。

でか美:嬉しい。本当にテレビ大好きで未だにすごい見てます。放送作家さんにお会いするときも、本当に見てるから「あの回好きでした」とか言うと、こんなに見てる人いない、って業界の人にも驚かれます。もともと大衆的なものというか、テレビやJポップ、アイドルが好きで。

姫乃:でか美ちゃんの魅力はそこだと思う。自分が出たテレビのオンエアを見てるって書いてあったのが、本の中で実は一番衝撃だった。私は絶対に見ないなあ。

でか美:エゴサもしないもんね、たまちゃん。私はするからな。オンエアは地上波だけじゃなく、Abema TVとか、ラジオとかも全部チェックして。ネットニュースの反響が見たいわけじゃないからヤフコメとかは見ないけど、自分がちゃんと仕事ができていたかどうかを知りたくて。テレビだったら、この瞬間映ってたんだったらもっとこうやって笑っておけばよかったな、とか、ラジオだと、私ここの滑舌が良くないんだなと思って聞いてる。

姫乃:真面目だ……。

でか美:自分が全く喋れなかった日のオンエアとかも見て、つまんないからカットされたんだなって落ち込む日もあるし、逆にすごい面白かった回とかは、自分で自分を見て笑ったり……。

姫乃:へぇー! 自分を見て、笑う!(衝撃)

でか美:自分の曲を聴くのは一番苦手かもしれない。最近やっとちゃんと聴くようになったかな。慣れたのかもしれない。

姫乃:まさに“反省会”。でか美ちゃん、司会とか場を回すのもすごい上手だよね。自分の中で進行のハウツーみたいなのはある?

でか美:私は喋るのもテレビも好きだし、毎月やっているトークイベントも本当に90分ずっと喋り続けてるの。一応聞き手がいて、相槌は打ってくれるんだけど。

姫乃:そうか、喋るの好きだよね。好きだから仕事でもやってる。なんか大発見!

でか美:だから喋りが苦手な子の気持ちが結構最近まで本当にわからなくて。この話するのすごい恥ずかしいんだけど、2017年は喋りをうまくなろう、って自分の中で決めてたの。呼ばれた飲み会は行ける限り行って、盛り上がっている時も入って行けるかとか、ネットの大喜利にも参加して(笑)。

姫乃:にゃはは、真面目だ。

でか美:年末フットボールアワーの岩尾(望)さんとのイベントの打ち上げで、「普段何してるの?」って聞かれて、ライブの他にトークライブを月に1回やってるって言ったら、「だからか。喋りうまくなったなと思てん」って。岩尾さんには半年に1回くらい会ってるから嬉しかったな。喋り好きプラス練習したら、私くらいのレベルにはなれると思います。

姫乃:“喋りが好き”って大前提があることに今初めて気づいた。

でか美:私も、後輩に話すのが苦手ですとか、どうやったら喋れるようになるかな、とか言われた時に、別に喋るのが好きじゃない人もいるんだなって気づいて(笑)。

姫乃:好きだから上手になりたいって健全だよね。私はオタクではないし未だに“アイドルファン”になれていないので、でか美ちゃんの好きなものに対する情熱は素晴らしいなあと思います。

でか美:普段、ただのオタクですからね。事務所が私のオタ活に合わせてスケジュールを調整してくれるし(笑)。でもなろうと思ってなるものじゃないし、私がももち(嗣永桃子)と出会ったみたいに、突然の出会いがあるから。

姫乃:私は好きなことが仕事になることに対してネガティブな気持ちがあって。でも今日でか美ちゃんと話して、好きなことが仕事になって最高って思えたらなって思った。どうしても仕事として完璧に頑張ることで嫌いになりたくない気持ちがあるんだけど、でか美ちゃんはその頑張りに対してポジティブだよね。

でか美:ハロプロさんと仕事させてもらう時とか、好きなドラゴンポテトのCMに出たりとかあるけど、そういう時は“オタク代表”で呼ばれていて、他に進行役がいるって思えるから。そういう役割分担やチームワークというのはバラエティから学んだのかもしれない。『有吉反省会』に私が仕切ってやる、とか、一番ウケ取ってやるっていう気持ちで行ったことないから。有吉(弘行)さんや(博多)大吉さんがいて、私は振られた時に面白いことが言えればいいんだなって分かったの。それまではずっとソロやバンドを自由奔放にやっていて、チームワークとか全然わからなかった。

姫乃:たしかにそういう奔放さは本からも感じるんだけど、文章が喋り口調だから押し付けがましくない。“好きを仕事にしている”ってことを強要してこないんだよね。でか美ちゃんだからこそ、クラスで漫画を描いている子にも届きそうだなって思います。

でか美:うん。私みたいに普通の、特別な人じゃなくても、真面目に周りの人を大事にしていてたらうまくいくよっていうのが届くといいな。

姫乃:そういう“普通”の半生ってなかなか書籍では読めないから、貴重だなって。最近は音楽活動もますます順調そう。

でか美:今度、バンド編成で初めてCDを出すことになって。バンドでのレコーディングもすごく久しぶりで嬉しかった。私は音楽大好きだけど詳しくはないから、コードもすぐにわからなくて。でもメンバー4人はそういう部分で信頼できて、自分が思い描いているけど実現できない願望を全部叶えてくれる。

姫乃:過去にメンバーが失踪して解散したことを考えると、感慨深いものがあるよ……。

でか美:その時は自分の性格をちゃんと分かっていなくて、本を書く中でメンバー以上に自分がやばかったんだって。カーペット事件の元彼に対しても、振り回されていたと思っていたけど、自分がすごい振り回していたことに気づいたし。

姫乃:にゃははは、成長。

でか美:だから今のぱいぱいでか美withメガエレファンツは、私のバンドっていう前提で集まっていることもあってうまくいっていて、すごくありがたい存在です。最近、ソロとしては吉川友ちゃんともコラボしたり。自分の良い部分、悪い部分がわかったからいろんな人と音楽をするのが楽しくなってきたのかも。

姫乃:1つずつ反省したり頑張ったりした積み重ねの結果だね。

でか美:優しくしてもらったり、恩を感じた人とまた会えることがあるから、恩を忘れないようにしようと思って。逆に、恩を仇で返してきたやつのことも忘れないようにしよう、と(笑)。

姫乃:本の最後のお父さんとお母さんの手紙、私まで「優希ちゃん、生まれてきてくれてありがとう!!!!!」って気持ちになってなんか泣いちゃったよ(笑)。

でか美:オチとかつけてきて、私の親だなと思った。この本はやっぱり自分のファン以外にも読んでもらいたいなと思うし、学級文庫に入れて欲しいんだよね。でも結局本を届けるための間口を広げるには、自分が仕事を頑張るしかないってわかったから頑張ろうと思います。

姫乃:私も頑張ります。何かあったらでか美ちゃんに相談しよーっと。

でか美:私もたまちゃんに相談する。どうやったらメジャーデビューできますか? っていうのを一番聞きたい(笑)!

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(構成=編集部/撮影=林直幸)

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