Snow Manメンバーの言葉が物語る、9人新体制での活動に懸ける思い 密着ドキュメンタリー第2回

最年長・深澤辰哉の胸中

 今回の放送で、特に印象深かったのは深澤辰哉の言葉だ。

「いままでのグルーブが全部なくなってしまったから、このグループだけはどうしても守りたかったので。そこに、こうね3人プラスして、新しいSnow Manで。どうにか頭ひとつ抜けさせるにはこの方法しかないと思ってた」

 かつて所属していたユニットJ.J.Expressが解体、一緒に踊っていたメンバーはHey! Say! JUMPやABC-Zとして活躍している。ユニットの変遷は、ジャニーズJr.では珍しい話ではない。とはいえ、ファンの衝撃も相当なものだが、当事者の悔しさは尋常ではないだろう。

 視線を落とし、何回も辞めようと思ったと明かした深澤。「このメンバーに会ったら辞めなかった。今のSnow Man」と視線を上げて、前を向いた。椅子に腰かけ、インタビューに応じた深澤。両膝が擦り切れたジャージが深澤の努力を物語っていた。

 苦戦する向井の練習に付き添う姿、後輩を引き連れて食事をする姿があった。「俺たちが成功しなきゃまず下には繋がらないので、何がなんでもどんな怪我してでも立ち続けなきゃいけないし。立ち続けて最高のパフォーマンスをしなきゃいけないから」。改めて、一つ一つの積み重ねが次につながり、将来をつくるのだと教えられた。また、自分たちさえ良ければ……。彼らにそんな考えがないところも素晴らしい。

 前回の放送で、岩本照が「貪欲って言葉のもう2〜3個上があったら」と言っていたが、今回の向井も「頑張る以上に頑張る」と、そう簡単に言葉では言い表せられない、苦しみと情熱が入り混じったような感情が伝わってきた。

 先輩たちがもがき、奮闘する中で、東京公演から参加するという現役中学生・村上真都ラウールの動向も気になる。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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