IVVYが語る、グループとしての信念と個性 「一曲の中でそれぞれのパフォーマンスを見せられる」

IVVYが語る、グループとしての信念

個性を大事にしたい

ーーここからはグループのバックグラウンドについて聞いていきたいんですが。サッカーとかスポーツの世界で華々しく活躍していた方もいれば、消防士といったカタいお仕事から転身された方もいて。総じて身体能力が高そうなイメージはあると思いますが、過去のキャリアは今のアーティスト活動にどう影響していると思いますか?

HIROTO:みんな体育会系で揉まれてきているので、まず精神面の強さは共通してあると思います。一つの物事に対して諦めずに取り組むという意思の強さもそうですし、この世界で頑張っていく中でのいろんな逆境に対しても、全員いい意味で折れないので、リーダーの僕としてもあまり心配したことがないですね。

YU-TA:みんな負けん気が強くて、逆境にぶち当たったときほどやってやるぜ! と燃えるタイプというか。

HIROTO:僕らからすると好きでやりたくて続けている歌とダンスなので、現役でスポーツをやっていたときに比べたら、何も辛いことなんてないですけど(笑)。僕がサッカーで全国大会に出場したりしていた高校生の頃は、毎日地獄のようなトレーニング続きで怒鳴られるのも日常茶飯事でしたし、頭も丸めてました。軍隊みたいな厳しい世界にいたので、しんどさでいったら今の比にならないと思います。たぶんみんな、そうだよね?

YU-TA:僕は高校生の時にはフィールドホッケーをやっていて、インターハイとか国体にも出てました。毎日ひたすら走り込んでましたね。かつ警察官志望だったので、勉強もスポーツも一生懸命やって、やっと掴んだ内定を捨ててこの世界に入りました。矛盾してるんですけど(笑)。でも今振り返ると、結局音楽をやりたかったんですよね。

HIROTO:TOSHIKIなんて働いてましたからね。

TOSHIKI:高卒で消防士を2年やりました。スポーツは中高で水泳をやってきましたけど、消防士の仕事のほうが断然きつかった! でも仕事が大変だからとかではなく、働きながらいつも、音楽をやる道が頭をよぎって……。今は役者として舞台や映像のお仕事もやっていますが、演技の場でも一度社会に出ておいてよかったなと思うことが多々あります。

KENTO.i:僕もHIROTOと同じサッカーをやってました。小学生の頃から市選抜、県選抜、関東代表、ナショナル選抜まで行って、中学で川崎フロンターレのジュニアユースに入りました。そこではサッカーにまつわる理論的な勉強もたくさんしてきました。夢に向かうためのプロセスの捉え方、モチベーションの保ち方、食事の管理だとか筋トレみたいな体作りの方法。サッカーやってた頃の経験が、今でもめちゃくちゃ活きてます。

HIROTO:この人の食の管理は、僕たちから見てもすごいですよ。添加物が多いものは食べないとか、徹底してますから。

KENTO.i:勉強はまったくできないですけど、幼稚園の頃からずっとやってきたサッカーが人として自分を育ててくれたなという気持ちはあります。今は辞めちゃいましたけどめちゃくちゃ感謝してるので、将来サッカーに恩返しができたらって思ってますね。川崎フロンターレの応援ソングとか、日本代表のイメージソングとか!?

HIROTO:大きく出たね~! 僕は浦和レッズびいきなので、ライバルチームなんですけど(笑)。でも、僕も音楽で何かサッカーに携われるならこれほどうれしいことはないです。TAIYUは陸上だよね。

TAIYU:そう、陸上をずっとやってきて。中学卒業のタイミングで陸上を続けるかダンスを始めるかで迷ったんですけど、当時はそれほど明確な目標はなくて、シンプルにモテたい!みたいな気持ちがきっかけでダンスを始めたんですよ。でも始めたら、この先エンターテインメントの仕事に就けたらいいなと思うようになって、少しずつ自分の思い描いていた人生の道筋が変わっていったんです。ただ高校卒業の頃、いつまでも夢を追うわけにはいかないなと思い、進学を考えて受験もしたんですけど、ダンスは絶対人生の中で大切な何かにつながるなという直感があって。結局ダンスの腕を磨いて、エンターテインメントをお客さんに届ける仕事をしたいと思って東京に出てきました。僕の場合はスポーツそのもので何かを得たというよりは、気持ちの区切りがつくまで1つの物事を継続していくことを大切に生きてきたから、その中で培われた粘り強さみたいなものが今につながっているのかなと思います。

HIROTO
YU-TA
TAIYU
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ーー最近は地方をベースに活躍しているグループもありますけど、ダンス&ボーカルグループの方はレッスン期間が長いせいもあるのか、比較的関東出身の方が多いイメージなんですよ。IVVYの地方出身率の高さにも、このメンタルの強さの秘密があったりするんでしょうか?

YU-TA:確かに、うちは日本の北(札幌出身のTAIYU)から南(福岡出身のYU-TA)までいますからね。東京に来たからには夢をつかんで帰らないと! と思ってますし。

TOSHIKI:ホントに、それはあるよね。

YU-TA:家族や、地元からの、夢を追いかけることへの反対意見や疑問にも反発して東京に出てきたので。覚悟を決めてるとこはあると思います。

TAIYU:絶対、この仕事は辞められないです。だって辞めたら、これまでの自分の人生の意味がなくなっちゃうから。死ぬまでやってやる! の覚悟でいますね。

HIROTO:僕は東京出身なんですけど、そういう辛さはなかったな。全国各地でツアーやるならうちのグループは有利だな! とかのんびり構えてますけど。

KENTO.i:僕は都内の芸能コースのある高校に通ってましたけど、そこはそこでクラス内でみんなバチバチしてましたね。“俺だって負けねえよ?”みたいな。

ーー今はいろんなダンス&ボーカルグループがシーンでもしのぎを削っているわけですが、歌やダンス、ステージの見せ方とかIVVYならではの特色をどんな風にとらえていますか?

HIROTO:ストレートにいえば「全部」だと思っているんです。歌に関してはメインボーカルが3人いるので、曲によってボーカルの組み合わせ方を工夫することで変化が出せます。ダンススタイルでいえば、いまはビシッと振りをそろえることが流行りだったりしますけど、僕たちは個性を大事にしたいので、あんまりそこにポイントを置いていないです。みんながいろんなフィールドで活動して集まったグループなので、その経験も含めてそれぞれの「個性」が強みだと思っているので。

ーーK-POPの“カル群舞”みたいなシンクロ感が理想というわけではなく。

TAIYU:ダンスは要所要所ではそろえますけど、そろえすぎて個性が消えちゃう部分もあると思うので。なるべくそれぞれの個性を活かしたダンスになるよう心がけてます。

YU-TA:ラップでKENTO.iがリードしてくれたり、ダンスパートでTAIYUをフィーチャーすることもあるし、一曲の中でそれぞれの個性的なパフォーマンスを見せられるのも僕たちの持ち味だと思ってます。

HIROTO: あと特徴的なのはライブの作り込み方だと思います。今は自分たちで考えたものをベースにプロの方にサポートしていただく形を取っていますけど、結成当初から自分たちでセットリストを決めて演出も作り込んできたんですよ。ステージに立って歌って踊るのは僕たちなので、自分たちがそれを作らなきゃファンにも思いが伝えられないじゃないですか。セットリストの1曲1曲の並びにも意味があり、魂を込めて決めています。ライブへのそういうこだわりは絶対曲げたくないですし、その部分についてはとくにストイックなのかなと思います。自分たちが作り上げたものは、より気持ちも入りますしね。

ーー若手にもいろんなグループがいますが、ライブ制作にがっつりメンバーが関わっているというのは確かに特徴的ですよね。10月4日には初の赤坂BLITZワンマンも決まったそうで、おめでとうございます!

HIROTO:通過点として、ここで必ずワンマンをやらなきゃと思っていた場所なので、やっとできるんだという気持ちでいっぱいです。

YU-TA:それぞれ、やりたいことをなんとなく目論んでますね。

HIROTO:セットや映像など、演出を考えてるだけでもう楽しいです。かっこよくてエモーショナルで、エンタメ的な意味でも楽しんでもらえるような、これぞIVVYのライブというものを見せていきたい。いずれは“ライブすらもハイスペック”と言われるようなグループを目指していけたらと思っています。

(取材・文=古知屋ジュン/写真=はぎひさこ)

■リリース情報
「Light on fire」 配信限定
発売:2019年3月7日(木)
M1:Light on fire
M2:Party up
ダウンロードサイト・ストリーミング

『Light on fire」
発売:2019年6月5日(水)
初回盤(CD+BD)¥2,000(税込)
通常盤(CD)¥1,000(税込)
<CD>
M1:Light on fire
M2:Too Late
<BD>
未定
※初回盤のみ:封入応募抽選施策あり。詳細は後日発表。
CD予約はこちら

■「Light on fire」全国25箇所リリースイベント決定
インストアイベント詳細はHPにて掲載

■初の東名阪ワンマンライブツアー決定
【名古屋】9月15日(日) RADHALL
【大阪】9月16日(月・祝) UMEDA CLUB QUATTRO
【東京】10月04日(金) 赤坂BLITZ
チケット情報 (ファンクラブ先行受付中)

■関連リンク
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