嵐、ライブの“登場シーン”演出へのこだわり 15周年ハワイ公演~20周年記念ツアーから辿る

 最後に紹介したいのは、現在開催中の5大ドームツアー『ARASHI ANNIVERSARY LIVE TOUR 5×20』。ワイドショーなどでも報道済みの東京ドーム公演を例に見てみたい。

 同公演にて、メンバーは空中に吊られたゴンドラに乗って登場。ここまで紹介したなかで、最もシンプルな演出だろう。しかし、彼らが同ツアーに懸ける“本気度合い”を感じられるのが、その背後にあるステージセットだ。おそらく、メンバーの登場にあわせて、その後ろに降ろされた緞帳が視界に入ると思われる。この緞帳や衣装などには、約200万個のスワロフスキークリスタルがあしらわれており、映像や照明以外の方法でメンバーの輝かしい軌跡を彩るものに。

 また、同公演では彼らの両脇に、12.6m×横51mにも及ぶ約2083インチの巨大スクリーンも設置。最新テクノロジーを採用した映像トラッキングシステムも搭載されるなど、嵐のパフォーマンスにおける表現力を最大限に引き出していた。今回のツアーでもまた、嵐の登場シーンが強く印象付けられるに違いない。

 数々の趣向を凝らしたステージのなかでも、メンバーのこだわりを特に感じる“登場シーン”。次に彼らのステージを目撃できる日まで、これまでの演出を見返して改めて楽しむのも良いかもしれない。

(文=青木皓太)

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