TOKIO、タッキー&翼、関ジャニ∞、King & Prince…ジャニーズ激動の2018年を振り返る

Hey! Say! JUMP、Sexy Zone、Kis-My-Ft2、ジャニーズWESTの“結束力”

高橋:“前を向く”という意味では、Hey! Say! JUMPも岡本圭人さんが留学のために一時活動休止を発表しましたが、グループ一丸となって頑張っていますよね。『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)で、山田涼介さんが、「待っててよかった、って思ってもらえるような存在になって帰ってこないと、その時間は意味のない時間になっちゃう」と言っていて、メンバー全員がちゃんと受け入れたんだなと思いました。

佐藤:グループとしてデビューしてから10年を超えたタイミングだからこそ、現状維持のままでいるよりも、一旦変化を取り入れたかったのかなと。先日の『ミュージックステーション』で8人バージョンの「マエヲムケ」を披露していました。彼らも岡本さんの決意に応えるように新しい挑戦を続けている姿に感激しました。でも、やっぱり9人バージョンがみたい、という気持ちもファンの本音かなと。

高橋:「Aino Arika」のメイキング映像で、MVを撮る前日に振り付けを覚えて、当日八乙女光さんにメンバーが教えて、そのまま撮影したと話していたので、メンバーそれぞれのもともとのポテンシャルが高いからこそ、対応できているんじゃないかなと。

佐藤:そうですね。岡本圭人さんがどんな成長を遂げて戻って来るのかが、楽しみですね。行ってきて良かったとなれば、グループにとってもいい意味での変化になるんじゃないかなと。グループとしての新しい活動の仕方や、長く続けていく上でのスパイスの入れ方、アクセルの切り替え方などの一つの指針のようなものにもなると思うので。

高橋:Sexy Zoneもまた、松島聡さんが療養のため、一時活動を休止することになりましたが、歌やダンスのパフォーマンス含め、他のメンバー4人でしっかりとカバーしていますよね。みんなで松島聡さんの居場所を守っている感じがして、メンバー5人の絆の強さを感じます。今年は、そんな松島聡さんとマリウス葉さんがピンでバラエティ番組に出演して活躍したり、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)でメインパーソナリティーに抜擢されたりと、グループとしての変化が大きかったように思います。ただ、やはり中島健人さんがグループを引っ張っている印象は強いですよね。主演ドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)や、レギュラー番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系) などを観ていても、彼にはぶれない強さがあるなと。中島健人さんをきっかけにSexy Zoneというグループを知る方も多いのではないでしょうか。また地上波初冠番組『Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?』(日本テレビ系)では、メンバー5人の各々の個性や面白さが光っていました。ああいった微笑ましいわちゃわちゃ具合が、Sexy Zoneの魅力でもあるので、それを見せられる場所、たとえば『Sexy Zone CHANNEL』(フジテレビTWO)のような、彼ら自身が自由に動ける番組を、もっと地上波でも観たいなと思います。

佐藤:メンバー間の結束力でいうと、今年のKis-My-Ft2はより7人でまとまってきている感じがありましたよね。2013年に舞祭組という飛び道具を使って、グループ自体がさらにブレイクを果たし、2017年には一夜限りのユニット・まえあし from Kis-My-Ft2が誕生し、話題に。順調に大きくなっているタイミングで、今年7周年を迎えました。

高橋:そうですよね。そして、堅実に初の5大ドームツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2018 Yummy!! you&me』を開催。

佐藤:7人で7周年というタイミングだったから、例年以上にメンバー全員での活動が多かった印象です。一方で、舞祭組としては中居正広さんに引っ張ってもらう時期から、自分たちで歩き始めた印象も。ただ横尾渉さんが俳句という意外な面で才能を開花させたり、1級マグロ解体師に合格したりと、宮田俊哉さんがオタクキャラから謎の王子キャラになったり、千賀健永さんのこだわりが強すぎる美容キャラ、二階堂高嗣さんの後輩を集めた「にぃに会」などなど、個性が強すぎるので、やはりツッコミ役が必要なのかなという気もしますが(笑)。

高橋:盛大な前振りみたいなね(笑)。確かにKis-My-Ft2は今、安定期と同時に、次のステップのための充電期間に入った感じはありますね。

佐藤:ジャニーズWESTに通じる平和感で何よりです!

高橋:ジャニーズWESTは、今年だけでもアルバム・シングル共に2枚ずつ発売と、楽曲を出すスピード感がすごいですよね。音楽活動以外にも、テレビやラジオ、映画にドラマと堅実に活躍している印象です。

佐藤:Netflixオリジナルドラマ『宇宙を駆けるよだか』がすごく評判いいですよね。7人のワチャワチャ感、関西ならではのノリの良さはもちろんですが、やはり彼らの武器は高い演技力にあると思うんですよ。重岡大毅さんの演技は、泣けるというか、心にグッときて個人的にとても好きです。あと神山智洋さんの犠牲体質というか、奉仕の精神というか。自分を出したい願望はあるけど、人をたてることへの喜びも強い方が、憎まれ役みたいなのをやるとたまらないです(笑)。

高橋:神山智洋さん、お芝居が抜群に上手いと思います。

佐藤:ジャニーズWESTは本当に芸達者が多いですよね。小瀧望さんが相葉雅紀さんと共演したドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)や山田涼介さんと共演したドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)もよかったです。相変わらずの目力の強さで(笑)。主役である先輩を食い過ぎず、でも引きすぎないみたいな、いい立ち位置でお芝居ができる方だなと改めて思いました。ジャニーズWESTはメンバー全員がトークも安定してるし、お芝居も上手いし、歌も踊りもできるし、ライブも楽しい。あと、彼らは何となく地方芸人感というか、ローカルタレント感があって親しみやすいのも武器だなと。

高橋:A.B.C-Zもまた地道に着々といった感じですよね。本格的に舞台が出来る貴重なグループではあるので、そういう点では重宝されているのかなと。ただ、どうしても地上波での露出が他のグループと比べて少ないため、ファン層を拡大しにくい部分があります。またA.B.C-Zの良さはやはり生で見てこそなので、もっと多くの方に見てもらうためにはどうしたらいいかを考えると、それこそYouTubeなどのネット関係なんじゃないかなと。KAT-TUNのようにライブ配信するのでも、可能性が大きく広がると思うんですよね。また気になるけどライブに行くのはちょっとハードル高いなと思っている方たちは、ぜひA.B.C-Zが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などの音楽番組に出演している時に観てもらいたいです。アクロバットをはじめとした洗練されたパフォーマンスに圧倒されるんじゃないかな。そんな激しいダンスの中でも、しっかりと生歌を届けるといったプロ意識にも拍手を送りたくなります。そして何よりもジャニーズの根幹にあるのは舞台だと思うので、『滝沢歌舞伎』の座長である滝沢秀明さんが芸能活動を引退する今、A.B.C-Zの出番なんじゃないかなという気がするので、来年以降の活躍にも期待したいです。

タッキー&翼の解散、V6と嵐の活躍

高橋:そしてタッキー&翼ですよ。9月に突然「解散していました」という事後報告での発表があって、衝撃的すぎました。ファンクラブの会員には直筆のサイン入りメッセージが送られてきたそうなので、ふたりの真摯な姿勢は伝わりましたが、それでもやはり「納得していない」というファンの声は少なくなかったです。そんな中、年末の『8時だJ』(テレビ朝日系)や『ジャニーズカウントダウン2018-2019 平成ラストの夢物語!ジャニーズ年越し生放送』に滝沢秀明さんと今井翼さんが二人揃って出演することが発表されましたよね。ファンの方々のそういったやるせない想いが届き、彼らが汲み取ってくれたのだと素直に嬉しいです。

佐藤:タッキー&翼は、KinKi Kidsと同じようにそれぞれソロ活動も充実していた印象だったので、まさか解散するなんてと信じられませんでした。でも、滝沢秀明さんは以前から動画を作ったり、打ち上げで業者のよう働きっぷりを発揮したりと、裏方の仕事を率先してやっている印象だったので、そういう何かを作って誰かを支えるようなことが好きなんだなと。今井翼さんの状況との兼ね合いや、ジャニーズ事務所の全体的なこと、プロデュースするのであれば人生をかけなければとの判断もあり、タッキー&翼が解散して、自分だけがタレントとして残るという選択肢はなかったようにも思います。個人的には、今井翼さんには何らかの形でダンスを続けてほしいと思っています。もちろん体調最優先で。

高橋:以前、今井翼さんが『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)に出演してたじゃないですか。私はそのときの弄り弄られ具合が好きだったので、横浜DeNAベイスターズの熱烈なファンという強みもありますし、マルチタレントとして活躍し続けて欲しいなと思います。

佐藤:それもいいですね! 滝沢秀明さんが表舞台から去るというのは、まだ全然実感できてないのですが、プロデュース業に関しては期待大です。また最後にベストアルバム『Thanks Two you』がリリースされて救われたなという感じはありますよね。KEN☆Tackeyとしてのデビューシングル『逆転ラバーズ』が滝沢秀明さんとしての最後の作品になるのは、ちょっと寂しかったので。

高橋:わかります。V6の三宅健さんとのKEN☆Tackeyも、もちろん素敵なユニットだったんですが、最後はやはりタッキー&翼として、幕を降ろして欲しいですよね。

佐藤:そう言えば、V6は今年も『V6の愛なんだ』(TBS系)が放送されました。やはり安定の面白さでしたね!

高橋:『V6の愛なんだ』は、それこそお茶の間みんなが好きですよね。

佐藤:井ノ原快彦さんが3月に『あさイチ』(NHK総合)を卒業した時も、共演者やスタッフ、そして視聴者を含めて、本当にみんなに愛されてるんだなと思ったのですが、『V6の愛なんだ』もまたV6の愛され具合がひしひしと伝わってきますよね。私はメンバーだけで車移動するシーンが好きで、運転する坂本昌行さん、ナビをさせられる長野博さん、やかましく騒ぐ井ノ原快彦さん、それにノリノリの三宅健さん、ただニヤニヤしてる森田剛さん、そしてひたすらいじられる岡田准一さんみたいな展開がもう最高で、もはやお家芸ですよね。

高橋:V6はバランスが完璧。坂本昌行さんがミュージカル、長野博さんがグルメ、井ノ原快彦さんがMC、岡田准一さんが映画にドラマ、三宅健さんが舞台、森田剛さんも舞台とダンス……と個々がそれぞれの才能を持ったマルチに活躍できるグループですよね。

佐藤:V6は本当に良い感じに歳を重ねている印象で、『V6の愛なんだ』は毎年やり続けて欲しいです。V6の6人の家族のような関係性が、ファミリーで見られるゴールデンタイムにピッタリだと思うので、これからも安心して楽しみたいですね。あとは、来年はコンサートツアーが観たいです!

高橋:コンサートツアーと言えば、来年でデビュー20周年を迎える嵐が先日、5大ドームツアー『ARASHI ANNIVERSARY LIVE TOUR 5×20』を来年12月まで全50公演を開催することを発表し、大きな話題となっていましたよね。

佐藤:冠番組を多数持っているほか、メンバーそれぞれが映画にドラマにバラエティに報道番組にって、引っ張りだこだから、とにかく露出が多い。毎日どこかしらで目にする感じですよね。そのくらいコンスタントに活動していることもあり、嵐は本当みんな大好きですよ。今年で言うと、私は『検察側の罪人』の二宮和也さんの演技が印象的で、天才だなと改めて感じました。理論的に考えて演技を組み立てていくのとは真逆のタイプで、感覚的にこなしてしまうと言いますか、その反射神経とポテンシャルの高さが『検察側の罪人』では際立っていたので圧倒されましたね。そして、嵐は楽曲も素晴らしい。

高橋:コンスタントに曲を発表していますよね。どの楽曲もすごく良いし、嵐っぽさがしっかりとある。そして、今年は櫻井翔さんが『第69回NHK紅白歌合戦』の白組司会に抜擢されました。

佐藤:安泰ですね。でも、嵐としては『NHK紅白歌合戦』への出場は意外と10回目なんですね。20年中20回出てるような気がしてしまいますけど。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる