滝沢秀明、キスマイ 北山宏光との間にある特別な関係性 二人が語り合ったラジオを聞いて

 最高のマネジメントとは、きっと尊敬されることなのだろう。“この人のために何ができるだろう”、“どうしたらこの人が喜んでくれるだろう”と、動けるように育てていくこと。「もし何かあったら、なんでも言ってきてください。すぐに飛んでいきます」。心を込めた手紙を読み終わった北山は「長くない?」とちょっぴり照れくさそうに尋ね、滝沢も「長いね」とはにかむ。早速「ちょっと泣いてない?」と生意気っぷりを発揮する北山に、「泣いてないよ」と穏やかに応える滝沢。ふたりの間に、師弟にも父子にも近い、理想の先輩後輩関係が確かにあるのだと感じさせるやりとりだった。

 滝沢はタレント業を引退し、プロデューサー業に専念するという。その決断を今でも両立できないのかと惜しむ声が後を絶たない。だが、“自分のこともやりつつ、人の人生を預かるようなことはできない”という滝沢の信念を、ずっと背中を見てきた北山は、寂しいながらも納得している様子。そんな北山に、滝沢も“わかってくれるか”と安堵したような声が印象的だった。

 ラストには誰も聞かなかった「結婚は? ファンとしては、あれ? もしかして控えて……? あれ?」という鋭い質問も。そんな直球が投げられるのも、「いずれはね」という滝沢に「そのいずれが気になる」と食い下がることができるのも、北山ならではだ。実は次回12月22日の放送回にも「全然おさまらないですよ」という北山が再び出演。まだまだ聞き足りないことを、気持ちよく切り込んでいってくれそうだ。ふたりの仲睦まじい姿の聞き納めとなるのは、胸が詰まる思いだが、一緒に笑ってそのときを過ごしたい。

(文=佐藤結衣)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる