J☆Dee’Zが語る、メンバーの成長と10周年迎えるグループの今「2019年は世間をざわつかせたい」

J☆Dee’Zが語る、10年目迎えるグループの今

MOMOKA「いつもと違う表情で歌える曲」

MOMOKA

ーーJ☆Dee’Zが歌ってきた最近の表題曲って、誰かの背中を押す、いわゆるアップテンポな”応援歌”が多かったじゃないですか。でも、今回の「明日も、世界は回るから。」はスローテンポで優しく「頑張ろう」と思わせるものなんですよね。

Nono:たしかに、今までは走り出す感じや、大きな夢に向かって突き進んだりする曲が多かったんですけど、今回は〈歩いていく〉という言葉が使われているくらいゆったりしてますね。周囲のスピードに捉われず、自分の保てる速度でゆっくり確実に進んでいこうというメッセージが込められています。私自身も表題曲がここまでゆったりしているのは初めてで新鮮でしたし、レコーディングの時もちょっとそわそわしてました(笑)。

ami:その驚きは私もありました。デモの段階から、いまのピアノで始まるイントロになっていて、そこにグッときて「とても大切にしたいし、この優しさを守り続けながら私たちの色で染めていきたい」と思ったのを覚えています。歌に関しても、優しさや暖かさを残すために声色にもすごく気をつけましたし、どうやったら言葉が前に出てくるように聴こえるのかを工夫しました。

MOMOKA:私も最初は意外な感じはありましたし、自分たちのものにできるのかという不安も覚えました。でも、歌詞を見ていくと〈歩いていく〉という言葉にもJ☆Dee’Zらしい力強さを感じましたし、ただ優しいだけじゃなくて、ちゃんと支えてあげられるような歌になっていると思います。レコーディングも、ある意味いつもと違う表情で歌える曲なのですごく楽しかったです。

ーー確かに、MVもシリアスだけど優しい表情が目立ちますし、パフォーマンスにもその辺りがハッキリ出ています。テンポがゆっくりになればそれだけ歌も目立つわけですから、3人の歌への意識が変わってきているなかで、こういう曲を歌えたのは大きいですね。

ami:そのぶん難しかったですけど(笑)。

MOMOKA:コーラスがすごく難しかったよね。Bメロの部分は複雑なコーラスが必要なので、ライブの時はどうしようと考えながら振り付けも作りました。ライブだと踊りながらなので、弱いコーラスをするのが結構難しいんです。

Nono:必ず1人主旋律を歌っているので、コーラスは寄り添いながら踊りで壮大なイメージを出すことを考えるのも大変でした。歌自体も、ゆったりしたテンポだからこそ、歌詞がちゃんと聴こえるように意識しているんです。

Nono

ーー主旋律とコーラスの関係性も、曲名のようにぐるぐる回っていますよね。

MOMOKA:1行ずつぐらいのペースで変わっているので、結構細かいです。

ami:リリースを重ねることによって、自分たちの求められているレベルがどんどん上がっていってるのを実感しますね。ハモりも三声ハモで成り立つところをあえて交差させてみるとか、そういう工夫も今回はしています。私たちにとっては頑張らないと登れない階段ではありましたし、レコーディングでできてもライブでできないのは悔しいから、CDにする時点でパフォーマンスのこともかなり意識しました。必死な部分もあるけど嬉しい部分もあるので、今はただその期待に応えたいし、頑張りたいなと思えます。

ーーリリースイベントではもう披露していますよね。

Nono:初披露から2カ月は経ってます。

MOMOKA:もう体には染み付いてきました。いくら練習しても人前に立って最初に披露するときは緊張するんですけど、それを乗り越えたら余裕が出てきて、いろんな部分を変更したので、最初とは結構違う形になっています。

ami:いつもはワンマンが終わると、一旦少しの休みがあったんですけど、今回はワンマンが終わった翌日から、この曲の振付作りと歌の練習があったんです。

Nono:ワンマンのツアーの前から、「この歌を早く披露したいから、自分のハモとか覚えておこう」と少しずつ準備してました。

MOMOKA:もう初披露の日が決まってたので、いかにその日に万全の体制でできるかの勝負だったんです。

ーーいい意味で考えると、ワンマンの熱量をそのままに作られた作品と言えますね。グループの勢いも感じます。そして楽曲自体はTVアニメ『レイトン ミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル~』のエンディングテーマなんですよね。

ami:歌詞は何パターンかあったんですよ。

Nono:もっと謎解きに寄せたものとか、アニメに近い世界観のものが多かったんですけど、最終的には一番J☆Dee’Zらしいものになりました。

MOMOKA:でも、ちゃんとアニメともリンクはしているんです。謎解きの「ヒント」を「幸せ」に変えて、日々の幸せをつなぎ合わせながら、明日に向かって歩んで行くという世界観になっています。

ami:ファミリーがいっぱい遊びに来るようなショッピングモールの野外でライブをさせてもらうと、小さい子たちが「これ、僕知ってるよー!」ってすごく集まってくれて。一緒に声を揃えて歌ってくれるのはすごく嬉しかったです。

MOMOKA:「毎週見てるよー」って言ってたよね(笑)。

jdeez0141
jdeez0148
jdeez0119
jdeez0019
jdeez0028
jdeez0011
jdeez0061
jdeez0033
jdeez0073
previous arrow
next arrow
jdeez0141
jdeez0148
jdeez0119
jdeez0019
jdeez0028
jdeez0011
jdeez0061
jdeez0033
jdeez0073
previous arrow
next arrow

ーーいい話じゃないですか。最近のライブでは同性のお客さんも増えて来たという印象ですし、またファン層をさらに拡大しましたね。で、もう一つの表題曲「Re:100万回の「I love you」」はそんなJ☆Dee’Zの同性・同世代に刺さりそうな楽曲です。カバー曲は今まで挑戦してきたものの、アンサーソングは初めてですよね。そのあたりはどうでした?

ami:3人とも、Rakeさんの歌う原曲が歌詞を見ずに歌えるほどすごく大好きで。この可愛らしかったり、ちょっと切なくなったりする世界観を崩さずに、どう自分たちのものにするかという難しさはありました。

Nono:私たちが歌うことによって、どんな世代の胸を打つのか、共感するのかをすごく考えました。

MOMOKA:歌詞は10代女子目線なので、私たちと同世代の子たちが友達から聞くような話とかを参考にして、話し合いながら作りました。パフォーマンスではちゃんとダンスパートが入っているので、よりJ☆Dee’Zらしさは出ていると思います。

ーーLINE MUSICでもリアルタイムでランキング1位をとったり、TikTokでも「100ラブ」で動画が上がっていたりと、発売前から盛り上がっています。

ami:嬉しいです。カップルの方にもどんどん浸透してほしいです。この間もライブ前の楽屋に入ったら、當山みれいちゃんに「あの動画見たよ、あとで一緒に撮ろう!」って言われました。「見たよ」って言ってくれる友達も多いし、何年も連絡を取ってなかったような人から「聴いたよ」と言われたり。ライブでも初披露の段階で踊れる人がいて驚きました。

MOMOKA:みんなが知ってる曲だから、リリースイベントでも振り向いてくれる方が多いです。自分自身もアンサーソングを聴くのが好きなので、今回は自分たちが歌う側になるのかと思うと、もっと色んな意見を聞きたいですし、どう見えてるのか気になります。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる