NMB48、小嶋花梨の新キャプテン像と先輩メンバーの活躍 『ベストヒット歌謡祭2018』振り返る

NMB48、新体制を読む

 かつて、AKB48グループの総監督が高橋みなみから横山由依へと託された時、総監督としての立ち振る舞いに横山は悩んでいたが、いつしか京言葉で言う“はんなり”とした彼女らしい総監督の形を築いていった。山本彩が紡いてきたNMB48の歴史は遥かに重く、小嶋の大きな難波愛でも背負うのは一苦労かもしれない。「私は私だけにしかできないキャプテンになります」というのは、山本からキャプテンに任命された小嶋のセリフで、この言葉を聞いた時に、ふと今の横山の総監督としての形が脳裏をよぎった。NMB48の看板は、一人ではなく、メンバー全員が背負うーーこれは山本の卒業を受け、多くのメンバーが胸に誓った絆の言葉である。小嶋花梨は先輩メンバーの力も借りながら、独自のキャプテン像を築き上げていくのだろう。京セラドームでの単独コンサート、『NHK紅白歌合戦』への出演……目標とする次のステージに向け、NMB48の新章は始まったばかりだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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