Mia REGINAが「純正エロティック」に込めた乙女心 「女の子はいつもヒントを散りばめている」

Mia REGINA、楽曲に込めた乙女心

3曲の主人公は“純正ちゃん”

上花楓裏

ーー「純正エロティック」のMVは、お風呂シーンが話題。三者三様の自宅での様子のようななイメージで、3人のプライベートをのぞき見している感じがあって、妄想のしがいがあるMVですね。

楓裏:私は実際に、MVで着てるようなパジャマを着てますから。

リス子:衣装のジェラートピケもおしゃれでいいなって。

若歌:単に絵面の問題だけじゃなく、「楓裏さんはきっとパジャマだよね」とか「リス子はこういうのを着てそう」という話し合いや、スタッフからのリサーチもあった上でのMVなので、すごく私たちのイメージにぴったりだと思います。設定の部分とリアルの部分が入り混じっているので、どこがリアルなのか想像してほしいですね(笑)。

リス子:私は、楓裏さんのデコ出しにびっくりした!

楓裏:ああ。髪型はすごく迷いました。お風呂に入る時は二つ結びにしないだろうし、いろいろ試行錯誤した結果、ああいうデコ出しになりました(笑)。

リス子:普段おでこを出していることがないので、普通は見られないものを見ている感じで、ファンの方がスクショしまくってた(笑)。

ーーところで『閃乱カグラ』の中で、頑張ることと楽しむこと、戦うことと守ること、といった感じで「刀と盾」の比喩が出てきます。みなさんの中で今、「刀と盾」に例えられるものはありますか?

リス子:オンとオフみたいなことで言えば、私は洋服で気持ちが変わるので、守ってる服と攻めてる服とか意識しますね。ちなみに本日の服は、どっちだろう〜……大人に見られたいと思って着てきました(笑)。そういう部分では、『純正エロティック』寄りの大人って感じでしょうか。癒やしというか。逆に攻めてる時は、戦う時なので、穴の空いたデニムとか履いています。

楓裏:私は、そもそも何をやって攻めたらいいのか分かっていないので、それを見つけるところから始めたいと思っています。

若歌:でも、それこそライブの中に、刀と盾があるのかもしれないって思います。ライブって自分たち自身が楽しんでいないとお客さんを楽しませられないと思っているので、まずは自分が率先して楽しむことを意識するんですけど、でも楽しいだけではダメだなと思う瞬間もあって。冷静と情熱の間じゃないけど、ライブの最中でも自分のステージングや歌の良し悪しを俯瞰して、葛藤している感覚もあるんです。そのバランスが、ある意味でそうなのかなって思います。ちゃんとしっかり守る盾の部分もありつつ、お客さんにぶつけていく刀の部分も持っていないといけない。そういう『閃乱カグラ』の刀と盾に通じる2つが、同時に存在しないといけないのがライブなんだと思います。

ーー今作は、カップリングの「Enchante」と「ピンヒール・ムーン」も「純正エロティック」と同じ只野菜摘さんの作詞で、「Enchante」の歌詞には〈パジャマ〉や〈バスルーム〉が出てきていて、「純正エロティック」と絶妙にリンクしていると思いました。

リス子:まさしくそのとおりです。「純正エロティック」が最初にできたんですけど、その主人公のことを私たちは“純正ちゃん”と呼んでいて、2曲目も3曲目も純正ちゃんのお話なんです。

若歌:「純正エロティック」はアニメ『閃乱カグラ』の放送に合わせて制作したので、かなり早い段階にできていて、じゃあ残りの2曲をどうしようかと話し合いを進めているところで、完成した「純正エロティック」をみんなで聴いたら、「この純正ちゃんはなんていい女なんだ! 純正ちゃんの別の顔も観てみたい!」と盛り上がってしまって。それで、只野菜摘さんに純正ちゃんの別の物語を書いてもらってできたのが「Enchante」と「ピンヒール・ムーン」です。

リス子:人は誰しもいろいろな顔を持っているものなので。それに只野さんは、「純正エロティック」のMVを観てから、「Enchante」の歌詞を書いてくださったそうなので、それで〈バスルーム〉とか〈パジャマ〉とかが出てきているんです。

ーー「Enchante」は、女子のパジャマパーティーのようなイメージだと思いますが、みなさんもやったりしますか?

若歌:「Enchante」の歌詞から想像されるような、キラキラしたインスタ映え女子会みたいなことは一切しませんけど、普通に友だちと御飯に行ったり泊まりに行ったりはしますよ。

リス子:私の中で「Enchante」の女子会は、第二外国語でフランス語を履修している女子大生の集まりというイメージです(笑)。最近は私たちも、初めて会った人と乾杯する時に「Enchante」って言ってるんです。

楓裏:「Enchante」は、「初めまして」という意味なので。

若歌:歌詞の中には〈EnchantそしてEnchante〉と、似た言葉が出てくるんですけど、〈Enchant〉は「誘う」という意味なので……友だちを誘って初めてまして! って乾杯しているんです。純正ちゃん主催の女子会に、友だちの友だちとかいろんな子が集まってきているみたいなイメージですね。

ーー曲はSCREEN modeの太田雅友さんの作編曲で、楽しいパーティーチューンですね。

楓裏:サンバっぽい曲調ですね。歌詞も女子会っぽいので、レコーディングも楽しかったし。Aメロには掛け合いがあるので、そこはライブでお客さんが歌ってくれてもいいと思うし。

リス子:ライブではタオルを回したいです。


ーーもう1曲の「ピンヒール・ムーン」は、ビッグバンド・ジャズのサウンド。

リス子:細い三日月をピンヒールの形に例えている、とても素敵な表現のタイトルです。曲調も大好きですけど、このタイトルと歌詞がついて、より好きな曲になりました。ここまでのジャズは、今までなかったので新鮮でしたね。でも譜割りがけっこう複雑なんです。

楓裏:歌うのは難しかったです。こういう曲調はほとんど初めてだったから、どういう感じで歌ったらいいのか、すごく考えました。それに譜割りも、どこで切るとか細かいので、すごく集中して歌いました。

若歌:ストーリーが思い浮かぶ感じで、曲を聴いているだけで映画のワンシーンを観ているような気持ちになります。

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