レキシ、三浦大知と『SONGS』でコラボ曲初披露 周囲を引き込む“テーマパーク”のような魅力

 新作『ムキシ』では三浦大知(ビッグ門左衛門)、上原ひろみ(オシャレキシ)、手嶌葵(カモン葵)が新たにレキシワールドの住人に。上原は対バン形式のライブで共演した以来の、待望の音源参加となる。今回の『SONGS』ではドラムンベースに色気のあるホーンが絡み合う三浦大知とのコラボ曲「GOEMON」をテレビ初披露。MVは類まれなダンスセンスの持ち主をさしおいてレキシが踊る、ある意味「お前が踊るんかい!」とツッコミ待ちな作品だっただけに、二人がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかに期待が高まる。

レキシ『ムキシ』

 レキシというアーティストの稀有な魅力。それは入り口の多さと言ってもいい。耳に残るキャッチーなメロディ、ユニークな歌詞、池田のキャラクター、観客参加型のライブ、そして有名アーティストとのコラボ。ありとあらゆる場所になにかしらのとっかかりが用意されている。そして聴き手はどのドアを開けても、最終的に音楽の奥深さや面白さを知ることができる。コアな音楽ファンはもちろん、ライトな家族連れまで。いっしょくたに楽しませる懐の広さは、“歴史”のテーマ性ゆえでもあり、“レキシ”のアーティストとしての力量でもあるだろう。時にプロデューサーとして、時にプレイヤーとして世界観を整備し、その中で自由に遊びまわる。そんな、どこかテーマパークのような存在なのだ。

 『SONGS』では、レキシがプライベートでも通うという江戸東京博物館を訪れ、なぜ歴史を題材に音楽活動を続けるのかを問うとともに、数々のコラボにも迫るという。また、レキシが過去に楽曲提供して以来交流のあるさだまさしが、彼が愛される理由を解説。スペシャルライブでは「GOEMON」に加え、「きらきら武士」、「SHIKIBU」も披露する。普段のライブで見せるアドリブははたして発揮されるのだろうか。一体どこまでTVで許されるかにも注目しつつ、放送を楽しみに待ちたい。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

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