King & Prince、Superfly、倉木麻衣、槇原敬之、ソナポケ……それぞれの“愛”を表現した新作

槇原敬之『記憶』

 幼少期における、大きな存在に包まれ、守られ、愛されていたときの記憶が、大人になってからの自分を支えてくれている。前作『理由』(2016年8月)以来、約2年ぶりとなる槇原敬之のニューシングルの表題曲「記憶」は、〈言葉を超えた想いの記憶〉をテーマにしたナンバー。力強い推進力をもたらすエレクトロトラック、深いメッセージを含んだ歌詞にナチュラルなグルーヴを与えるソングライティング、すべての言葉を手渡すようなボーカリゼーションがひとつになったこの曲には、槇原敬之のベーシックな音楽性と常に進化を求める姿勢が刻み込まれている。槇原敬之のツアーメンバーでもあるTomi Yoがストリングスアレンジを加えた「記憶 Strings Version」、英語詞バージョンの「Memories」も収録。

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Sonar Pocket『flower』(通常盤)

 ko-daiの病気療養を経て、復活第一弾となったシングル『一生一瞬』、映画『honey』の主題歌「108~永遠~」などを含むSonar Pocket(以下、ソナポケ)の7thオリジナルアルバム『flower』。前向きな意志を刻んだアッパーチューンから切ない恋心描いたバラードまで、ソナポケの様々な表情が楽しめる作品だ。特に印象的なのは、“負けたくない”という思いと“いつか花を咲かせてみせる”という希望を綴った「つぼみ」、そして、大切な人たちに向けた感謝、“これからも一緒に花を咲かせよう”という願いを込めたタイトル曲「flower」。大きな壁を超えて音楽活動を再開させた3人はこのアルバムによって、自らの軌跡を振り返りつつ、この先の道筋をしっかりと掴み取ったようだ。

Sonar Pocket「108~永遠~」MV

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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