Kis-My-Ft2は仲の良さが加速している? ラジオ企画「キスマイダイス」から“今”の関係性を考える

千賀健永→二階堂高嗣「家族のような感覚の人」

 「あ、そっか。メンバーをアニマルにたとえるっていう企画を勝手に持ち込んじゃったから、この企画飛ばしてるんだ!」と話すように、唯一「キスマイダイス」未経験の千賀。だが「性格もルックスもすべてがマッチしている相棒で、僕のベッドにもぐりこんで勝手に寝る寂しがりやでありながら、実はストイックなニカはイグアナ」、「うしろを振り向くことを知らないアクティブで好奇心旺盛な玉森は、その愛くるしさからイヌのチワワ」、「完璧主義で、まわりを盛り上げるのも得意な男の中の男の宏光は、ライオン」、「宮っちは、挙動不審なリアクションが外敵に襲われると口から食べ物を出したり死んだふりをするシシバナヘビに似てる」、「食いしん坊で気分屋で横尾さんは猛禽類の鳥。周りがよく見えるから馬でもいい」、「一見オラオラ系だけどメンバーが傷ついてるときに一番最初に気づく本当の優しさを知ってるガヤさんは、顔にキスするセクシーな虫・サシガメ!」とオリジナル企画で全員の印象を語っていた。いざ「キスマイダイス」に挑戦するとサイコロには二階堂の名前が。「これは運命なのかな」とつぶやき、「週6でいた、うちに」「一緒にスーパー銭湯にも行ってた」とシンメとして過ごしてきた数ある思い出を話しながら、「反対側には必ずいる」と不動の“ニカ千”愛を見せた。

横尾渉→二階堂高嗣「メンバーをいちばん愛してる人」

 「玉森裕太のこと大嫌いだったんですよ。玉森裕太もきっと俺のことめっちゃ嫌いだったんですよ」と、6年前は玉森について、かなりぶっちゃけトークを披露した横尾。時間をかけて仲良くなっていった経緯を話し、たくましく育っていく玉森を「兄心というか母心が出てしまうかな」と温かく見守っている様子が伝わってきた。そして、今回は二階堂を引くと「変わったよね、ニカは。すごいメンバーのこと見てるし、愛してるよね。たぶん、いちばん愛してるんじゃないかな」と舞祭組やKis-My-Ft2のライブも二階堂が中心となって演出が決まっていったことを例に「大人になるってこういうことだっていうのを教えてくれたのが、二階堂高嗣かな」と、親に近い眼差しで語る。さらに、バラエティ面で奮闘する二階堂に対して「あの子はね(キャラを)演じてる」と、本当はおバカキャラではなく賢い人であること。そしてわざと嫌われ役を買ってまで盛り上げようとしてくれる優しい人であることをアツく語った。加えて、その才能を「後輩のライブ演出もしてほしい。千賀が衣装を手がけて」とさらなる“ニカ千”の成長を後押しする発言も飛び出し、横尾のメンバー愛あふれる一幕だった。

北山宏光→玉森裕太「世の中にもっと気づかれたほうがいい人」

 「アイツがいなきゃ俺もいないし、俺もいなきゃアイツもいないような、そんなやつなのかな」と、6年前藤ヶ谷に対してこんな名台詞を口にしていた北山。今回のダイスでは、玉森を引き「絶対、世の中にもっと気づかれたほうがいい人だって思ってるからね」と力説。MCが得意な北山らしく「普段雑誌では言わないことを……」と、特別感のあるトークを展開する。ジャニーズJr.のころ“ウナギイヌ”と呼ばれ、ひょろひょろもじもじしたイメージだったこと。ガツガツしていないと生き残れないと思っていた北山にとって、すごくおどおどして見えたこと。玉森が20歳の誕生日には、A.B.C-Zらと共に体育会系な形でお祝いをしたこと。そして、デビューと同時にドラマやバラエティでの試練を通じて肝っ玉が座っていった玉森を「あの玉ちゃんがって感じ(笑)」と嬉しそうに語る。今ではジャニーズを代表する舞台のひとつ『DREAM BOYS』の座長を務め、話せばまっすぐで芯のある玉森を「俺の中ではいちばん男っぽい」と分析し、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

 こうしてみると、この6年の間にそれぞれが成長を遂げていることはもちろん、その姿を誰よりもメンバーがしっかり認めているのが伝わってくる。直したほうがいいところを遠慮なく伝え合い、各自がそれを受け入れて個性を伸ばしていった結果、今のKis-My-Ft2らしさが出来上がったのだろう。6年越しの「キスマイダイス」は、グループの軌跡を定点観測できる長寿ラジオ番組ならではの企画。また数年後、彼らの本音トークが聞けることを楽しみにしている。

(文=佐藤結衣)

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