KREVA、ポップスターとエンターテイナーとしての存在感示した『908 FESTIVAL 2018』

『908 FESTIVAL 2018』レポート

 三浦大知が「最後はもちろんKREVA!」と紹介して、主役のKREVAが登場。ちなみに、この時点で開演からは2時間以上が経過している。もちろんオーディエンスのテンションは最高潮だ。まずは「アグレッシ部」でシンガロングの輪を広げ、続く「ひとりじゃないのよ」は高畑充希を迎えて披露。続いての新作『存在感』からの「俺の好きは狭い」は、これだけ幅広いメンツが集った「908 FES」の新しいテーマソングのような感触だ。

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 さらには「イッサイガッサイ」から、「基準」「Have a nice day!」「成功」など自身の楽曲の数々をワンフレーズずつ披露しメドレー形式でつないで披露。さらに本編ラストはKREVAを中心に、尾崎裕哉、JQ、三浦大知、高畑充希、絢香と、この日の出演者全員が横一線に並んで「音色」を歌い上げる。アンコールは再び揃った出演者と全員のオーディエンスが声を合わせて「Na Na Na」。まばゆい多幸感に包まれるような終幕だ。

 ゲストたちを送り出し最後に一人残ったKREVAは「次に会うときまで、みんな元気で。いや! 健康で!」と告げて、「健康」のサビを歌い、ステージを去った。最後まで盛り沢山の約3時間だった。

 最新作『存在感』では、トラックメイキングもラップも一人で作り上げ、ソロアーティストとしての孤高のスタンスを示したKREVA。でも、こうやって、いろんな文脈と立ち位置を持ったアーティストと自在に交わり、コラボレーションを繰り広げ、クリエイティブにつなげてきた足跡も、彼にとって、とても大きなものになっているはずだ。特に、いまや日本を代表するダンス&ボーカルのアーティストとなった三浦大知と「盟友」と言える関係性を形にしてきたことは、KREVAのキャリアの中でも大きな意味を持っている。そう改めて実感した。

 来年にはソロ15周年を迎える。「908 FES」も相当に盛大なものになるんじゃないか?と今から期待してしまう。

(文=柴那典/写真=西槇太一、中河原理英)

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