K-POPアーティストが自ら手がけた“日本語詞”の魅力 SHINeeとPENTAGONを例に考察

ちゃんと伝わるからこそ彼らは日本語にこだわる

 今回紹介した以外にも、自ら日本語歌詞を考えたというアイドルやアーティストたちは少なくない。例えば、2PMのジュノは日本で初めて出したソロ曲である「キミの声」に関して、「サビの部分は日本語で考えた」とインタビューで語っている。また、MYNAMEが先日発売した日本オリジナルアルバム『KISEKI』に収録されているコヌのソロ曲「君に会いたいよ」は、彼が日本語で直接歌詞を書いたという。そのため作詞のクレジットはコヌの名前のみになっている。

 韓国人の彼らにとって日本語は“外国語”だ。その中で日本語の意味を理解し、歌に乗せるというのは大変な作業ではないかと思う。外国語を習ったことがある方ならわかると思うが、母国語以外の言葉をきちんと理解し、自らの思いを言葉にするというのは容易ではない。

 それを踏まえた上で考えてみると、「日本のファンにちゃんと伝えるためには日本語で」という彼らのファンへの思いを感じることができるだろう。そのことをしっかり理解すると、日本語曲への思い入れは一層強くなるのではないだろうか。

■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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