NEWS「生きろ」はすべての人の心の道しるべに 4人が語った15周年ライブの模様から感じたこと

 そんなファンの想いに触れたとき、小山は笑われるほど顔をくしゃくしゃにして泣く、加藤はより不具合のないように立ち回り、手越は「みんなで歌ってくれるようにね!」と素直に喜び、増田はそんな3人の様子を冷静に見つめてメンバーから「生きろ!」と言われてしまう……と、やはり4人が集まるとどこまでも個性的で微笑ましい。NEWSの15周年は、決して平坦な道ではなかった。だからこそ、こんな他愛もないやりとりをずっと見守っていきたい、という気持ちがファンの中に強くあるのだろう。

 〈生きろ! 敗北を知ったって 0(どん底)にいたって またやり直せるだろ? そう授かった命の全てかけて 燃え尽きるまで〉NEWSを応援していると、長い人生には様々な逆風があり、それを一緒に乗り越えていくことが、“生きていく”ということなのだと知る。いつも現実は、厳しい。自らが引き寄せた苦難もあれば、自然災害をはじめとしたどうしようもない力によって引き起こされた、避けられない試練もある。それでも、私たちは生きていく。そのとき、力になるのは、一緒に前を向こうというきっかけをくれる歌だ。一人ひとりが口ずさんだ歌声が、やがて大合唱になる。それは、同じ想いに心を動かされている人は必ずいる、決してひとりじゃないという希望。NEWSの「生きろ」は人生を歩き進めるすべての人にとって、心の道しるべになることだろう。

(文=佐藤結衣)

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