Eveはより大きな舞台へと踏み出していく 人々を巻き込む“強さ”感じた「メリエンダ」O-EAST公演

Eveは充実の活動経て大きな舞台へ

 それを象徴していたのが、アルバム『文化』を象徴する楽曲のひとつにして、ファンの間でも人気の高い本編終盤の「ナンセンス文学」と「ドラマツルギー」の2曲だ。Eveが観客に「踊ろうか!」と告げてはじまった「ナンセンス文学」では観客が一体となって〈ラッタッタ〉というコーラスを合唱し、「ドラマツルギー」ではその熱気がさらに大きく広がっていく。以降は「アンビバレント」や「あの娘シークレット」などを経て、アンコールで定番の「惑星ループ」「お気に召すまま」を披露。大歓声の中この日のライブを終えた。

 効果的に用意された映像、観客の腕に装着されたLEDも効果的に使ったライティング、観客と正面から向き合った演奏/歌の数々――。様々な角度からショーとしての魅力を表現するアイデアが詰め込まれたこの日のライブは、楽曲に込められた様々な感情をより観客に届けたいという彼の気持ちが感じられるような、360°どこを見渡しても魅力的なエンターテインメントになっていた。そして、それはおそらく、ライブの現場でもより様々な人々を巻き込んで「自分の音楽をもっと多くの人に伝えたい」という思いゆえなのだろう。終演後には、自身最大規模となる新木場Studio Coastでの追加公演の日程も発表。充実した近年の活動を経てより大きな舞台へと踏み出していくEveの姿が印象的なステージだった。

(写真=小見山峻)

■杉山 仁
乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、『Hard To Explain』~『CROSSBEAT』編集部を経て、現在はフリーランスのライター/編集者として活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』もはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

■セットリスト
01. トーキョーゲットー
02. アウトサイダー
03. チョコレートタウン
04. デーモンダンストーキョー
05. Dr.
06. 会心劇
07. ふりをした。
08. ナンセンス文学
09. ドラマツルギー
10. ホームシック
11. sister
12. 羊を数えて
13. アンビバレント
14. あの娘シークレット
<アンコール>
15. 惑星ループ
16. お気に召すまま

■ライブ情報
『メリエンダ 追加公演』
11月4日(日) 新木場 Studio Coast
OPEN16:00/START17:00

1Fスタンディング(整理番号付き)/2F指定席(座席指定)¥5,000(税別)

※1ドリンク別途・1F スタンディングは整理番号順での入場
※本公演は電子チケットサービス「スマチケ」のみの販売
※スマチケの分配不可。入場時は必ず申込者・同行者揃って入場
※チケット購入後、一般発売後にイープラス定価リセールを実施

<先行チケット情報>
受付期間:8月16日(木)20:00〜8月31日(金)23:59
受付はこちら

Eve オフィシャルサイト

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