乃木坂46 星野みなみ&若月佑美 1期生コンビが語る、7年目突入したグループの勢いと未来

乃木坂46星野&若月インタビュー

若月「メッセージ性の強い曲も表現できるようになった」

――進化という意味では、前作シングル表題曲「シンクロニシティ」は、ダンスなどライブパフォーマンスの面も含めて、今の乃木坂46だから成立した表現のようにも思います。乃木坂46の活動をしていくなかで、以前とは違う成熟度の表現ができるようになったと感じたタイミングはありましたか?

若月:このときを境に、ということではないんですけど、乃木坂46の主要メンバーの年齢が上がってきたことで、歌詞とかの説得力が強くなったなとは思っています。明るい曲や元気を与える曲は若くても結構できるんですけど、しっとりしていてメッセージ性が強くて、そのメッセージも学生の時期ならではのものとは違って――。そういう表現は今だからできたのかなとはちょっと思います。「シンクロニシティ」はそういう曲なので。まいやん(白石麻衣)がセンターだからこそ伝えられたものもあるはずだし……と思うんですけど、(星野に)どうです?

星野:ええっ(笑)。なんですかねー、それぞれの個性もありつつですけど、以前よりも意思統一というか、まとまる時はまとまれるようになっているから。みんなで同じものに向かっていく、という気持ちが強いからなのかなって思います。

若月:「『シンクロニシティ』を聴いて泣きました」って、サラリーマンの方が言ってくださったんですよ。その方は、それまでちょっとすっきりしない感情で過ごしていたらしいんですけど、通勤のときに「シンクロニシティ」を聴いていて妙に納得してしまって、少し答えが出たような気がして涙が流れてきました、って。それって、これまでの歌じゃできなかったなって、すごく嬉しさを感じました。

――ではニューシングル『ジコチューで行こう!』について伺います。「乃木坂46の夏曲はこういうイメージ」ってあると思うんですけど、今回の曲はどのような印象ですか?

星野:好きです。私、ポップな曲調が好きなので。乃木坂はしっとり系の良い曲が多くて、シングルとしてこういう曲をやるのは夏くらいだけど、これはこれでいいなあと思います。選抜入りした3期生も多くて、フレッシュさのあるタイミングでの夏曲だから。弾けた感じだし、ライブでも盛り上がる予感がします。

――まだ乃木坂46の夏曲があまり多くない頃、「ガールズルール」や「夏のFree & Easy」が出た時、星野さんはポップ路線の夏曲をどう感じていましたか?

星野:「アイドル!」っていう感じが強いというか。「ガールズルール」とかで女の子が興味持ってくれたり、若い子や学生さんが聴いてくれることも多くなったりました。そういう曲もあっていろんな層の方に聴いてもらえてるのかなとも思います。

――若月さんは表題曲「ジコチューで行こう!」についてはいかがでしょう。

若月:あえて、かわいいのが来たなと思いました。曲調も大人っぽいというよりポップ寄りで、いい意味で幼い、かわいい曲が来たなと。去年からのシングルの流れでいうと、「インフルエンサー」のあと、「逃げ水」という夏曲の中でも落ち着いた曲があって、そのあと「いつかできるから今日できる」、「シンクロニシティ」と、全体的に落ち着いているというか、乃木坂色の強い曲をやらせていただいていたんですよね。その次に何を表現するかというときに、「乃木坂らしいよね」だけで攻めずに、実はこっちもいけますよってところを、もう一度見せたいなと思っています。3期生も結構選抜メンバーに入っているので、フレッシュさや明るさは3期生がプラスしてくれるからその力を借りて。

――「ジコチューで行こう!」では3期生が多く選抜メンバーに入り、グループの形も新しい段階に入りつつあります。1期生としての役割が変わってきたとは感じますか?

星野:私は1期の中で結構年下だったんで、3期生が入ってきてくれて嬉しいなっていうのしかなくて。いい影響しかもらってないですね。世代交代とかもあるので、私たちがいる間にどんどん、いろんな経験をしてくれてたらいいなと思うし、お手本にならなきゃと思って身が引き締まります。私はあまり相談ごとにのるタイプじゃないので、できるだけ明るくしていようかなって。私だったら、まわりに先輩しかいない環境って絶対に緊張しちゃうから。

若月:なんか私は親戚のおばちゃんみたいな感じになってきちゃって(笑)。3期生の子がちょっと恐縮して隠れちゃったりしてるときは、「ここ空いてるよ! ここから出れば(カメラに)写るから!」とか言って(笑)。

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