乃木坂46 白石麻衣&西野七瀬、初ペアユニットの衝撃 グループ最強コンビの関係性を振り返る

 2017年10月に発売された『東京ドーム公演記念 乃木坂46新聞』(日刊スポーツ新聞社)では、西野が白石を「美の象徴」、白石が西野を「歌番組とかでも絶対に支えてくれるし、パフォーマンス面でも本当に安心するんですよ。大事な中心人物です」と答えている。中でも、印象的なのが、今年発売された西野のフォトブック『わたしのこと』(集英社)での白石の西野に宛てたコメント。「よく立ち位置が隣同士になることが多いけど、深い話ってちゃんとしたことないから(着替えの時に1回あるね(笑))、もっと七瀬のことが知りたいです!」というもの。先述した七瀬呼びのタイミングも一致することから、白石と西野の関係性が少しずつ縮まっていったことが分かる。

 白石のコメントにもあるように、2人はグループの顔としてシングル曲において隣同士、シンメトリーの立ち位置になることが多く、隣同士のポジションでは6回(「バレッタ」「気づいたら片想い」「夏のFree&Easy」「命は美しい」「太陽ノック」「シンクロニシティ」)、シンメでは6回(「何度目の青空か?」「ハルジオンが咲く頃」「裸足でSummer」「サヨナラの意味」「逃げ水」「ジコチューで行こう!」)、ダブルセンターでは2回(「今、話したい誰かがいる」「インフルエンサー」)と、2014年からはほぼ全てのシングルで密な関係性にいた。もちろん、2人が不仲などでは決してなく、それぞれがセンターを経験し、グループを先導する存在であることを覚悟した上で、互いの付かず離れずの絶妙な距離感が生まれていったのではないかと思う。

 乃木坂46は、今週末の福岡ヤフオク!ドームを皮切りに『真夏の全国ツアー2018』の地方公演がスタートする。例年では、明治神宮野球場でのライブとは演出、構成の違ったセットリストが展開される。残念ながら、スケジュールの都合により白石の一部公演欠席が発表となってしまったが、大阪・ヤンマースタジアム長居や宮城・ひとめぼれスタジアム宮城など、西野との共演が可能な日程もある。ツアーのスタートとなったアニバーサリーライブでは、サプライズで「ジコチューで行こう!」が披露されたことからも、「心のモノローグ」の初披露も大いに期待できるのではないだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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