DEEPが『THE SINGER』に込めた“歌い手”としての決意「自分たちの生き様が伝わるものになった」

DEEP、歌い手としての決意

決意を表したアルバムタイトル(TAKA)

ーーまさしく“THE SINGER”というアルバムのタイトル通りというか……これは複数形ではなく、あえて単数形で?

TAKA:そこが実は大事なんですよね。DEEPっていうのは、それぞれがメインを歌えるグループであるっていう主張でもありますし、このメンバーになって11年目を迎えた今、改めて「俺たちは歌い手なんだ」っていう決意を表したアルバムタイトルになっているんですよね。それはやっぱり、「SING」という曲をリリースした流れからきているところもあって……そういう意味で、「SING」という曲は、自分たちにとっても、すごい大きかったんですよね。改めて“歌いたい”、“歌い続けたい”というか、やっぱりそれしかないんだっていう。

ーー話が前後してしまいますが、「SING」というシングルは、相当リアクションも大きかったのでは?

TAKA:そう、めちゃめちゃリアクションが良かったんですよ。今まで僕たちを見てきてくださったファンの方はもちろん、スタッフの方とか僕らのまわりの人たちも含めて、「すごい緊張感があって、良かったよ」って言ってくれて。それは、一発撮りで臨んだ、「SING」のMVについても同様で。やっぱり、魂の叫びというか、リアルを追究したものっていうのは、ちゃんと伝わるんだなって思って。まあ、だから、その次が大変だったっていう話に戻るんですけど(笑)。

ーーそんな「SING」を核としつつ、今回のアルバムは、どんな方向性でまとめ上げようと思ったのですか?

TAKA:とりあえず、この3年間で出してきたシングル曲とカップリング曲は、全部入れたいと思っていて。それにプラスアルファで、新曲ですよね。今回のアルバムの10曲目から12曲目の3曲が、一応新曲になるんですけど。

YUICHIRO:たとえば、その10曲目の「DWTS」という曲とかに関して言えば、ライブ映えっていうのはもちろん意識しつつ、僕らが今まで作ってきたアップテンポのものとはまたひと味違うものになっていて。ちょっと大人になった感じのアップテンポな曲というか。

ーーこの曲は、かなりグルーヴィな一曲になっていますよね。

YUICHIRO:そうですね。この「DWTS」というのは、“Dance With The Stars”っていう意味なんですけど、アメリカでは、そういう名前のダンス番組があるくらい有名な言葉なんですよね。で、この曲は、もともとテディ・ライリーっていう、すごい方が作った曲だったりもして。さらに、軽く振りなんかもつけて歌えるようになっている曲なので、そういう曲をアルバムに収録できて、僕は個人的に嬉しかったですね。

ーー既発曲も、シングルのカップリング曲とかは、かなりカッティングエッジな曲にもチャレンジしていましたよね。

TAKA:そのへんは、ライブを意識しているところもあって。やっぱり、アップテンポな曲がないと、ライブの緩急がつかないじゃないですか。そういうところは昔から考えながら、アルバムは作っているんですよね。

ーーなるほど。

TAKA:あと、この11曲目に入っている「あなたに」という曲は、このアルバムのリード曲になってもおかしくないぐらい、すごい名曲が誕生したなって自分たちでは思っていて。僕たちが以前出した「君じゃない誰かなんて~Tejina~」っていう曲が、ライブとかでもすごい人気があって、DEEPの代名詞みたいになっているところがあるんですけど、それに近い楽曲になっていくんじゃないかと思っていて。この曲は、ずっと歌い続けていくべき曲……歌い続けることによって、大きく広がって成長していく曲かなっていうふうに思っているんですよね。

ーー最後の新録曲は、昨年EXILE THE SECONDのツアーに帯同したときにも披露していた、EXILE SHOKICHIさんのヒット曲「The One」のカバーです。

RYO:そのアコースティックバージョンですね。

TAKA:そう、これはツアーに帯同させてもらった感謝も含めて、今回最後に収録させていただきました。

ーーでは最後に、改めて本作の聴きどころを、それぞれひと言ずつ。

RYO:この一枚で僕らのことがわかるようなアルバムになったと思います。あと、個人的には1曲目の「MORE DEEP」は、Full of HarmonyのHIROさん――MIHIROさんにプロデュースしていただいた曲になっていて。僕、昔からファンだったので、単純に嬉しかったんですよね(笑)。だから、そういう僕らの歩みも入っていると言うか、11年間の重みを感じて聴いてくれたら嬉しいなって思います。

YUICHIRO:女性の方々にはもちろんなんですけど、やっぱり男性の方々にも、是非聴いてもらいたいなって思います。多分、男性が聴いてカッコいいなって思えるような曲も、たくさん入っていますし、男性が「歌いたい」って思う曲も入っていると思うので。あとはやっぱり、どの曲も、デビューしてから11年経った僕らだからこそ歌える歌になっていると思うので、そういうところも是非聴いていただきたいですよね。あと、今回の初回生産限定盤についているDVDには、シングルのMVの他に、「DEEPに聞きたい50のこと」っていう、ちょっとバラエティみたいな企画ものの映像が入っていて(笑)。それも含めて、楽しんでいただけたらなって思います。曲はカッコ良く、だけど映像は面白くみたいな感じになっていると思うので(笑)。

KEISEI:全12曲、余すことなく聴いてほしいですし、今YUICHIROが言ったみたいに、「歌いたい」と思えるような楽曲というか、歌がホントに好きな方、バラードが好きな方は、絶対気に入ってもらえるアルバムになっていると思うんですよね。で、僕らも、この『THE SINGER』という名の通り、ずっとこのメンバーで、生涯現役を掲げて歌っていきたいなと思うので、歌好き、バラード好き、あるいは歌いたい方、歌手を目指している方……もうすべての人に聴いてもらいたいなって思います(笑)。

TAKA:まあ、みんながもう十分に言ってくれたと思うんですけど、DEEPの良さは、やっぱり生で聴くライブにあると思うんですよね。だから、CDを聴き込んでくださるのも、もちろん嬉しいし、カラオケで歌っていただいたりするのも嬉しいし、聴いてくれた人たちの今後の人生にとって、思い出の一枚になってくれることを、すごく願っている一枚ではあるんですけど、是非一度、僕たちの歌を生で聴いてみていただきたいなって思います。そのあたりの情報は、随時ホームページのほうにアップさせてもらうので、そこをチェックしてもらって是非、生の『THE SINGER』を体験してもらいたいですよね。

(取材・文=麦倉正樹/写真=伊藤惇/スタイリスト=長谷川渉/ヘアメイク=宇田川たかひろ(CiNEMA daikanyama))

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■リリース情報
『THE SINGER』
発売:2018年6月27日(水)
【初回生産限定盤(CD+DVD)】¥4,611(税抜)
〈DISC 1〉
1. MORE DEEP
2. MAYDAY
3. SING
4. U-turn love
5. I MISS YOU
6. Turn Back Time
7. Butterfly
8. Celebrate
9. Guess What Girl
10. DWTS
11. あなたに
12. The One
〈DISC 2〉
1. MAYDAY MUSIC VIDEO
2. SING Music Video
3. Celebrate MusicVideo
4. SING LYRIC VIDEO
5. Celebrate LYRIC VIDEO
6. DEEPに聞きたい50のこと
7. ずいずいずっころばし アカペラバージョン線路は続くよどこまでも アカペラバージョン

【通常盤】¥2,778(税抜)
1. MORE DEEP
2. MAYDAY
3. SING
4. U-turn love
5. I MISS YOU
6. Turn Back Time
7. Butterfly
8. Celebrate
9. Guess What Girl
10. DWTS
11. あなたに
12. The One

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7月13日(金)まで

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