EXILE THE SECONDが歩んだ“ROUTE”の先にあったものーーEXILE再始動の夜に寄せて

EXILE THE SECONDが紡いだ道

「EXILE、2年半ぶりにライブのステージに帰ってまいりました!」(ATSUSHI)、「最高ですね! みなさん、盛り上がってますか!?」(TAKAHIRO)という挨拶の後、ATSUSHIはゆっくりと語り始める。

「SECOND、ツアー最終日おめでとうございます。今日はサプライズということで、EXILEは2018年に復活すると約束していましたので、こうして登場させていただきました。ファンのみなさまにはお待たせしてしまいましたが、この2年半という時間はこれからのグループにとっても、僕たち一人一人にとっても、何よりEXILEにとって必要な時間だったと思っています」

「この期間、三代目、GENERATIONS、FANTASTICS、THE RAMPAGEなど、EXILE TRIBEのみんながEXILEへの思いをつないでいたと実感しています。そして何より、いちばんEXILEへの思いをつないでくれたのは、全員がEXILEメンバーであるSECONDだったと思います。どうかみなさん、SECONDのメンバーに拍手を送ってあげてください」

 ATSUSHIが涙ながらに語ると、大きな拍手と歓声が沸き上がった。

 さらに「短い時間ですが新しいEXILE、NEW EXILEを受け入れる心の準備はできてますか!?」(ATSUSHI)と呼びかけ、新曲「PARTY ALL NIGHT ~STAR OF WISH~」「Heads or Tails」も披露。最新型のEXILEをダイレクトに体感できる、まさに圧倒的なステージだった。

 EXILEメンバーがステージを去った後のSECONDメンバーのコメントも心に残った。

「“Root=人生”。6人のメンバー、EXILEメンバー、24000人のみなさんのルートが重なった奇跡の1日だったと思います。今日のことを糧にこれからも進んでいきたいと思います!」(橘ケンチ)

「EXILEが活動休止するとき、ATSUSHIくんが“オールスターになって戻ってきましょう”という言葉をくれて。それぞれがそれぞれの場所で全国のファンを魅了してくれたおかげで、こうやってEXILEとして帰って来ることができました」(黒木啓司)

「いままで“for EXILE”を掲げてきましたが、これからは“from EXLE”としていろんなことを発信して、ファンのみなさんを笑顔にしたいなと心から思っています」(TETSUYA)

「EIXLE、復活しました! みなさんにもっともっと楽しんでもらえるように力を合わせたいと思います。『STARS OF WISH』ツアーで会いましょう!」(AKIRA)

 その言葉からは、SECONDとしてのプライド、そして、EXILEに対する強い思いがはっきりと伝わってきた。33公演36万人を動員したツアーのなかで、6人の個性とセンスを活かしたステージを体現したEXILE THE SECOND。彼らが切り開いた道は、EXILEの更なる進化へとつながっていた。ここから始まるEXILEの新しいストーリーにも大いに期待したい。

(取材・文=森朋之)

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