X4が語る、ソロ活動で培ったものとグループの目標 「やっとスタートラインに立った気持ち」

X4が語る、ソロで培ったものと目標

ソロで磨いてきた力が、X4をさらに高みへ

ーーライブを見るのが楽しみです。KODAIさんはソロ曲「花」にどんな思いを込めているのでしょうか。

KODAI:1年前くらいからギターを始めたんですが、「花」は初めて作った曲なんです。あの歌詞は僕の経験からできていて、後悔ってみんな少なからずしていると思うんですよ。だからこそ、「花」を聴いた人の後悔が少しでも薄くなればいいなと思い、「あの時こうしたら良かったと思っている」という僕の過ちとそれに対する答えを書いています。

ーーなるほど。実体験となると、歌への気持ちの込め方も変わってきそうですね。

KODAI:そうですね。内容を知っているからこそのアプローチの仕方がありますね。ここはもう少し弱く歌おう、とか考えながらやっています。

ーー「砂時計」も作詞していますよね。

KODAI:はい。初めて曲を聴いた時に、どんな歌詞にしようかなって悩んだんですね。でもメロディラインとかトラックとか、ハッピーな感じじゃないなと。そこで体験談ではなく、自分の頭の中に、映画とかドラマを見てる感じで、いろんな設定を作ったんです。そして、ある恋人同士の男女を描こうと思いつきました。男性が浮気をして、女性が怒る。でも、二人の関係はまだ続いている。そんな中、あるとき女性も浮気をし始めてしまうが、男性は怒れない。女性は「私も浮気をしているから、もう放っておいていいわ」と呟いた。そんな大人な風景を書きたいと思い歌詞にしました。

ーー背景を聞くと、映像が見えてきます。

KODAI:2番のAメロの歌詞<嘘をついた背中を/責める代わりに抱きしめている>は、相手が浮気をしている、嘘をついているって気づいていて、彼氏として責めなきゃいけないことも分かっているんだけど、自分もやってしまっているから責めることができない。愛しているから責める代わりに抱きしめるしかできない、っていう意味なんですよ。ここの歌詞とか気に入ってますね。

ーーアルバム15曲の中で特にお気に入りの曲はありますか?

JUKIYA:僕は「Wonderful life」ですね。一番は女の子目線で、二番は男の子目線のラップなんですね。リリックも真っ直ぐですし、メロラップの感じもすごく良いんですよ。サビもオートチューンがかかっていて、聴いていて気持ちがいいというか、曲の雰囲気が好きですね。

KODAI:僕は「ラストシーン」ですかね。歌詞の内容と違って、曲がすごく壮大なんですよ。めっちゃ好きです。ミックス・マスタリングのスタジオでたまたま聞かせてもらった時に、この曲まじでやばいなって、鳥肌が立ちました。スタッフさんにも「アルバムの曲にするにはもったいない」と言ってもらえたほど、シングルでも大丈夫なくらい力強いんで。デカいスピーカーで聞いて欲しいです。ライブ会場では体感できるんじゃないかな。

T-MAX:僕は「Girl」ですね。キャッチーな曲が好きで、<ジェラってる>という歌詞も特徴的だし。これにダンスがついたら、爽やかでキャッチーだろうなって思います。

KODAI:でも、全部良いんですけどね!

ーーそれぞれソロ活動も活発ですが、ソロならではの努力もあったかと思います。

KODAI:技術面は当然なんですが、その先の気持ちの部分ですかね。ソロだと自分の歌ひとつ、言葉ひとつ、立ち振舞ひとつがX4の入り口になります。僕を通してX4を見るというか。そこに対しての責任感と、「下手なものは見せられない」という思いが一層強くなりました。

JUKIYA:僕はもちろんプレッシャーもありますが、「かますぞ!」という意気込みの方が強いです。というのも、僕はX4のメンバーであることに誇りを持っているから、ほかのグループとステージに立ったとき、「俺はX4だぞ」と堂々と自信を持ってやれるんですよね。

T-MAX:僕はみんなで何かを作るのが好きで、グループで活動してきたのもあって、あまり自分個人のことは考えてこなかったんですよ。でも今回、各々ソロで活動する期間があったので、自分と向き合う時間を増やして、自分にできることをやってきました。ボイトレを毎日受けたり、アメリカから帰ってきた後もレッスンを受けまくったりと、個人のスキルをひたすら磨いていましたね。

ーーその成果をライブで見られるのも楽しみです。

T-MAX:精神的には“めちゃめちゃライブしたい!”ですね。今までライブをたくさんさせていただいていたので、これだけ期間が空くとライブが恋しくなるんですよ。気持ちが爆発します(笑)。

KODAI:期待しまくっててください!

ーーYUYAさんのソロ活動については、メンバーからどう見えていますか?

KODAI:ありがたいですね。YUYAくんがソロ活動することで、X4の存在を知ってもらえる機会が少なからず増えますし、YUYAくんがお俳優の仕事をしてくれたおかげで、X4として出演する機会をいただけるなんてこともあるので。だからこそ、それでいただいたお仕事で下手なことはできないな、彼の顔を潰すことはできないな、とキュッと気持ちが引き締まります。

JUKIYA:僕は単純にすごいなって思っています。テレビで映っているのを見ても「一緒にやってるメンバーなんや!」みたいな。「こんなすごい人と一緒に活動できているんだから」と自信にも繋がりますし、刺激ももらえる。負けてられないとも感じます。YUYAくんから学ぶことはたくさんありますね。

T-MAX:YUYAくんってひとりで仕事してる時って気を張っているというか、仕事モードなんですよね。ハードスケジュールの中でも結果を残していますし。背中で教えてくれている尊敬できる先輩です。X4を牽引していってくれているなと感じますね。

ーー刺激もあり、尊敬もあると。

KODAI:たしかにYUYAくんって、一人でやっている時はすごく気を張っているんですよね。それは僕らと同じことを思ってくれているからなのかなって。メンバーという甘える場所がないからこそ、気を張る。だからメンバー4人で久しぶりに会った時は、多分僕らにしか見せない顔をしてくれるんですよ。そういうのは素直に嬉しいです。僕らもホッとできる場所を作りたいなって思いますね。

ーー今回のツアーを含め、ソロで培ったものを活かせそうな場面はありますか?

KODAI:いつもならメンバーがボケたことに対してツッコむことで、自分の地位は確立されていると思っていたんです(笑)。でもソロライブをやると、一人で喋るじゃないですか。すごく不安だったんですよ。「なにを喋んねん!」って。でもやっていると、「ここでひと笑いあった方が次の曲は楽しく聴いてもらえるよね」とか考えて、いろいろ模索しながら喋るようになっていきました。そうしたら徐々に納得できるライブができていって。最近は司会のお仕事とかもやらせていただいてパワーになっているので、ツッコむだけのKODAIじゃないという一面も見せたいですね。

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