今井翼、愛される理由は“人と丁寧に向き合う姿”にあり 15年続いたラジオ番組終了に寄せて

 そうした視点で生まれた名物コーナーが、“集まれ横浜DNAベイスターズファン”。今井の本気な応援スタイルは、ベイスターズファンの間でもすっかりおなじみになっている。ジャニーズアイドルのラジオだということを忘れてしまいそうなほど、ベイスターズについて本気で語られるのも、この番組のおもしろいところだった。“これほど今井が夢中になるなら”と、野球を見始めたリスナーもいるだろう。逆に、タブロイド新聞「BAY☆スタ(ベイスタ)BAYSTARS BALLPARK STYLE」で喜々として選手と対談を繰り広げる今井を見て、ラジオを聞き、ジャニーズに親しみを持ったというベイスターズファンもいるのではないだろうか。

 ほかにも、フラメンコをはじめとするダンス、サッカー、そしてスペインやハワイなどの国や、その文化、料理、芸術……など好きになったモノにはとことん愛情深く接してきた今井。もちろん、ジャニーズもその一つだ。以前、後輩の関ジャニ∞丸山隆平が同じ文化放送の『レコメン!』を卒業した際「いまだに、丸がいない『レコメン!』という現実を迎えることが難しくて……」と、リスナーに寄り添ったコメントをしていた。そんな今井に多くのファンが胸を打たれたことだろう。丸山が卒業した後には、ジャニーズWESTの桐山照史、中間淳太が入り、村上信五と3人体制に。そして、この3月で村上も卒業。奇しくも桐山と中間が、『今井翼のto base』の後枠を生放送で受け継ぐことになった。後輩たちが守り続けるラジオの時間を楽しみながら、いつか今井が元気に戻ってくることを待ちたいと思う。

(文=佐藤結衣)

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