三代目 J Soul Brothers、開催中のツアーに東京ドーム3公演追加 グループの勢い示す“動員力”とは?

個人活動の充実

 メンバー一人一人の個性が個人活動を通じてはっきりと表れていることも、三代目JSB全体の魅力に寄与している。例えば、岩田剛典や山下健二郎は映画、ドラマなどに出演しており、俳優としての実力も高い。特に岩田は実直に努力する姿勢、演技力に加え、甘いマスクで女性ファンを中心に人気を集めている印象だ。また、ソロ作のリリースが続く登坂広臣、ラッパー・CRAZYBOY名義の活動でヒップホップ界隈を賑わせるELLYに加え、JAY'EDのMV制作や監督として新たな才能を発揮する小林直己といったメンバーは、持ち前のセンスを発揮することでコアな音楽ファンにもリーチしている。ほかにも今市隆二は音楽番組『LOVE or NOT♪』(dTVほか)でメインMCを務め、ツアーグッズのデザインも手がける三代目JSBのおしゃれ番長ことNAOTOは、『ニンゲン観察バラエティ『モニタリング』』(TBS系)にレギュラー出演と、キャラクターを生かした活動を展開。そのようなソロ活動での人気や経験が、グループにも還元されている。

 メンバー全員では江崎グリコ「ポッキー」のCMに出演するなど、お茶の間での認知度も高い三代目JSB。クオリティの高いパフォーマンスと全方位的な活動が新たなファンを生み、高い人気を獲得し続けていることは間違いないだろう。彼らの圧倒的なライブ動員力はこうした様々な活動で得た人気に裏打ちされたものであり、グループの勢いを示す一つの指標となりそうだ。

(文=村上夏菜)

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