Happinessは“最高”の新作でJ-POPを更新する Ava1ancheら迎えた『GOLD』収録曲を聴く

 「I'm so Wow」は、「GOLD」と同じくAva1ancheがサウンドプロデュース。R&Bとベースミュージックを混ぜ合わせているのも力技にしてスリリングです。そして、トラックの完成度に酔うことなく、あくまで歌モノに昇華させている点がポイントでしょう。

 「JUMP」は、クリス・クロスが1992年に大ヒットさせたラップナンバーの日本語カバー。リリックはラッパーとしても活躍のYURIKAが担当し、英語のラップを日本語にしています。トラックプロデュースはTOMOKO IDAことDJ TOMOKO。原曲のテイストを踏襲しつつ、低音は2010年代のサウンドにアップデートされています。Happinessのメンバー4人がマイクを持った「JUMP」は、フィメールラッパーの作品としてもクオリティが高い楽曲です。

 4曲とも圧倒的なクオリティの高さ。J-POPが更新されていく瞬間が体験できるシングルが『GOLD』です。だからこそ書き記したいのです、「Happinessは最高」と。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

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