欅坂46の魅力は“レジスタンス”の外側にも広がっているーー1stアルバムで花開くもう一方の要素

  商売において「メッセージを1つに絞る」というのは基本的な鉄則であり、また最近では反抗=古典的なロックっぽさを押し出した存在が少ないことも考えると、今の欅坂46の売り出し方は合理的と言えるのかもしれない。ただ、彼女たちの魅力は、「反抗」の外側にもいろいろな形で広がっている。これまでの楽曲を全てコンパイルした『真っ白なものは汚したくなる』で欅坂46の活動は一つの区切りを迎えたと言えるはずだが、次のフェーズでは「反抗」とは異なる側面にフォーカスした展開を期待したいところである。

■レジー
1981年生まれ。一般企業に勤める傍ら、2012年7月に音楽ブログ「レジーのブログ」を開設。アーティスト/作品単体の批評にとどまらない「日本におけるポップミュージックの受容構造」を俯瞰した考察が音楽ファンのみならず音楽ライター・ミュージシャンの間で話題に。2013年春にQUICK JAPANへパスピエ『フィーバー』のディスクレビューを寄稿、以降は外部媒体での発信も行っている。

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