WANIMAが語る「CHARM」に込めたメッセージ「意味があるモノをみんなに届けたいって思った」

WANIMAが語る「CHARM」に込めたメッセージ

「『信じてついてこい!』って言いたい」 (KO-SHIN)

ーーちなみに、みなさんがお守りとして大事にしているような物は何かありますか?

KENTA:「WANIMAの曲を聴くと元気が出ます」とか、そういうみんなからもらった言葉は行き詰ったときに凄く力になります。声をかけてくれるお客さんってみんな笑ってるんですけど、実は軽いものから簡単には解決できないような重いものまで悩みを抱えてる人もいっぱいおって。そういったことを知ると、勝手に責任感が生まれたりもして。そういった思いを代表として歌っていきたいなという気持ちにもなるし。

FUJI:僕は、東京へ出てくるときに婆ちゃんからもらった言葉がそうですね。

ーー頑張ってこいよと送り出してくれた。

FUJI:いや、逆だったんです。「お前は無理だと思うけど、10年頑張ってこい」っていう。

ーー発破をかける意味と離れ離れになる寂しさがあったでしょう。

FUJI:だと思います。あの言葉は思い出したりしますね。

KO-SHIN:ちょっとFUJIくんと似てるんですけど、僕も爺ちゃんや婆ちゃんが言ってくれる「頑張れ」ですね。簡単で短い言葉に、凄く重みがある気がしてて。今でも月に1回は元気かなって家族に電話をするんですけど、そのたびに後押しされてる感じがして。火をつけられてるようなところもあるし。あと、お客さんからもらった手紙もそうですね。僕、家に持って帰って全部取っといてあるんですけど、それも原動力になってます。

ーー特定の物ではなくて、共通して言葉なんですね。言葉が持つ強さを知ってるという。

KENTA:物はあんまりない。やっぱり、言葉の力と人の支え。そうじゃないと、僕らみたいな野良犬がここまでやれてることに説明がつかないですもん(笑)。

ーーその後のライブでは毎回「CHARM」を披露してますよね。回数を重ねることで、体の馴染み方も変わってきました?

KENTA:そうですね。自分たちの曲なのに不思議なんですけど、「ここはもっとこうした方がいいな」っていうのがわかってきて。やっぱり、スタジオで3人だけでやってるのとライブでやるのは違いますね。ただ、3人だけのときのイメージと実際の反応が一致したときは凄い感触があって。FUJIくんやったら、白米をおかず無しで4、5杯はいけちゃうんじゃないかな?(笑)

FUJI:余裕です!

一同:ハハハハ(笑)。

ーーそのイメージは一致した方が嬉しいですか?

KENTA:いや、どっちも嬉しいです。それに、これがまた不思議なことで、ライブのたびに違うんですよ。同じ「CHARM」は二度とない。だから、その一瞬一瞬へ全力で挑まないとダメだなって思うし。

ーーこれまで以上に、この「CHARM」は広がりを見せてるような印象もありまして。例えば、Mステのような場を通して知った人も多いだろうし。

KENTA:ありがたいですね。ただ、僕らみたいな野良犬がテレビの生放送ですから、寿命が何年か縮むんじゃないかっていうぐらい緊張します(笑)。

FUJI:緊張しますね。KO-SHINくんとか、座ってるとき、小刻みに揺れてたり(笑)。

KENTA:でも、カメラの奥にはみんなが待ってるわけだし、届けたい気持ちがあるから、練習して向き合うんですけど。

ーーいろんな人に知ってもらえると同時に、ファンが喜んでくれるのもいいですよね。

KENTA:一緒になって出てるというか、戦ってる気がします。

ーー「CHARM」だけがキッカケではないんでしょうけど、広がってるなという実感はありますか?

KENTA:例えば、お台場・潮風公園でのフリーライブやオールナイトニッポンの公開収録への応募の数やったり、Mステに出たときの反応で感じたりしますね。待っててくれる人、求めてくれる人が増えたんだって。だからこそ、僕らのペースを上げないといけないなって、間に合ううちに。

ーー間に合うというのは、何に対してですか?

KENTA:僕らはひとりでも多くの人に音楽を届けたくてやってて。今、こうしてる間にも助けられない人たちもいっぱいいると思うんです。そうならば、身を削ってでも早めたいな、届けたいなっていう。

FUJI:自分たち自身にも別れがあったりもして。今見ている景色に一緒に行きたかった人と一緒に行けなかったり。

KENTA:手遅れになったこと、間に合わんかったことも多かったので。あと、「ともに」っていう曲がありますけど、WANIMAが半歩先でも進んで、手を引っ張ってやらないといけない人たちもいっぱいいるなと思ってきて。誰に言われたわけでもないんですけど、もっと僕らが引っ張っていきたいなっていう気持ちがありますね。

KO-SHIN:みんなと一緒に走ってはいくんですけど、その先頭は僕ら3人。一番意識を高く持って「信じてついてこい!」って言いたいし。

ーーWANIMAはファンとの関係性を凄く重視しますよね。オールナイトニッポンの公開収録の際も、観覧に来たファンを巻き込むような形で番組を進行しましたし。

KENTA:そうですね。あんまり、ミュージシャンだから、お客さんだから、男だから女だからとか、そういうのは無視したいというか。同じ生きてる生き物同士、楽しいことがお互いにできたらなって思うんです。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる