SPECIAL OTHERS、10年間の歩みとこれから 山田将司、菅原卓郎、RIP SLYME迎えた一夜

スペアザが歩んできた10年間の重み

 冒頭で先述した通り、MCではこれまでの10年と、ツアー中に11周年に突入したことに触れた。「光があれば影もあるじゃない。スター性が一つもなくても、我々みたいにステージに立たせてもらっているやつらもいる。影のスターだよね」と芹澤が話し、宮原が自分達を“Shadow Star”と命名するところから長い長い大喜利に入る。ドカン! ドカン! と会場が沸くMCは、流石の一言だが、「10年も続くとは思わなかった」というセリフにはいろいろと思うものがあった。インストバンドで日本武道館を埋めたアーティストはどれだけいただろうか。10年以上、シーンの第一線で活動を続けているインストバンドはーー10年間バンドが続くことは当たり前のことではない。スペアザが歩んできた10年間の重みと、これからも変わらぬ姿の11年目を垣間見ることができたライブだった。


(文=渡辺彰浩/写真=KAZUHARU IGARASHI)

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