堂本剛がラジオで明かした、“アーティスト”としてのスタンス 『Fashion & Music Book』を聞く

 ちなみに、『Fashion & Music Book』では、今“立方体をフリーハンドで完璧を目指して描く”のが流行中。 剛も若かりし頃、時間をかけて鉛筆でけっこうな立方体を描いていたという。「何の得にもならへんけど」と言いながら、いろんな人の描いた立方体を集めた本を『外と立方体と私』というタイトルでリリースしたい、なんて話で盛り上がる場面も。まさに、わかる人にはわかる、という曖昧さを許したトーク展開。剛の「Tu FUNK」を聴きながら、立方体を無心で描く……気づけば、 真っ白な状態に一度リセットされていることだろう。

 効率や理屈のしがらみにとらわれがちな現代人こそ、剛の愛する曖昧な美や遊び心に触れてみてほしい。きっと、もっと生きることがラクに、そして楽しくなるはずだ。この夏は、 そんな剛のファンキー説法を、解放感溢れるフェスの会場で聴くことができる。いつも以上に、心にすっと入ってくるものがあるかもしれない。

(文=佐藤結衣)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる