KAT-TUN 上田竜也、もう一つの本質は“普通さ”にあり 家族思いで泥臭い生き方

オレにとってKAT-TUNは、もう家族みたいな存在なのね。ムカつくこともあるし、ぶつかることもあるけど、家族だから絶対に切れない絆がある。
(『オリ★スタ』2010年9月13日号/oriconME)

 上田は何度となくKAT-TUNとメンバーのことを“家”や“家族”に例えている。ほかにも、「いくらもめても、KAT-TUNって、俺たちにとって家みたいなものだから、絶対に戻るべき場所」(『Myojo』2012年8月号/集英社)、「やっぱり俺にとってのメンバーは家族だし、KAT-TUNは必ず帰る場所、なくしちゃいけない家なんです」(『Myojo』2016年4月号/集英社)などなど。

 「こんなに家族構成が変わる家なんてねーだろ」と言いつつ、脱退したメンバーについて「10年と言わず、いつだって会えます。脱退した次の日だって」(いずれも『Myojo』2016年4月号/集英社)と言えるのも、メンバーのことを本当に家族だと思っているからに他ならない。家族は一度家を飛び出したって、いつまでも家族なのだから。

俺は全部KAT-TUNのことしか考えてない。
(『炎の体育会TV』2016年9月3日/TBS系)

 今の上田は離れ離れになった“家族”とそれを支えてきたhyphen(ファン)のために猪突猛進、一生懸命頑張っている。「全てはKAT-TUNのためになるんだ。とか。みんなの為と思うと頑張ろうと思うよ。それ以外はない」(「龍組」Vol.2 2016年8月6日/Johnny's web)という言葉のとおりだ。“家族”思いで、泥臭く、熱く、心あたたかな彼の生き方がファンの支持を集めているのだろう。

■大山くまお
ライター・編集。名言、映画、ドラマ、アニメ、音楽などについて取材・執筆を行う。近著に『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』(共著)。文春オンラインにて名言記事を連載中。
Twitter ID:@oyamakumao

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