Sexy Zone 菊池風磨の“愛情表現” マリウス葉とのコミュニケーションから探る

 漱石の「I LOVE YOU」が「月が綺麗ですね」なら、菊池の「I LOVE YOU」は「バカヤロー」や「キモいんだけど」なのだ。そしてマリウスも、菊池のトゲのある態度に腹を立てながら、他のメンバーが菊池の家に泊まった話を聞くと、ジェラシーのかたまりになるほど、菊池が好きなのだ。そんなマリウスの「I LOVE YOU」は「風磨くんなんて大っ嫌い」なのかもしれない。

 当人同士だけの「I LOVE YOU」は、ときにストレートな愛の言葉よりグッと掴まれてしまう。ふたりの間にだけ「I LOVE YOU」に変換されるコミュニケーションがあるということだ。菊池とマリウスのやりとりは、ふたりの愛情表現のラリーになっているのだと思って温かく見守っていきたい。

(文=佐藤結衣)

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