アルカラが“熱狂のツアー”で示したオーディエンスとの関係「お客さんはそのバンドの鏡」

アルカラの熱狂ライブをレポート

 アンコールを受けて登場した稲村は、「ほんまこのツアー、人の優しさとか温かみに触れるいいツアーになりまして、こっちが全部投げかけてやろうって思ってたら、もらえるもんばっかやって、いい14年目になりました。素敵な仲間に囲まれて、めっちゃいいツアーになりました」と本公演までの思い出を振り返った。

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下上貴弘(Ba.) 
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田原和憲(Gt.)

 また稲村が「お客さんはそのバンドの鏡やって。僕の鏡がこれなら、顔はまあまあやけど(笑)、みんなの心がすごく綺麗でとても温かくてどこにいっても恥ずかしくない」と会場に集まったファンに対して思いを届ける場面も。来年の15周年イヤーにはさらに積極的に活動していくことをアナウンスしたあと、田原加入後一番最初にライブで披露したという「自然」を披露。普段あまり演奏されない懐かしの楽曲を聴いた観客に来年への期待を膨らませる形で、同ツアーの幕を閉じた。

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稲村太佑(Vo.&Gt.)

 今回のライブでは、稲村のユーモア溢れる人柄が、ライブを盛り上げるエンターテイナーとしての役割をとても果たしていた。アルカラの楽曲には、 面白楽しいイメージを共有できる魅力があり、印象的だったのは、バンドとオーディエンスの間で、とても息の合った呼吸が生まれていたことだ。来年アルカラは結成15周年を迎える。またアルカラと温かいオーディエンスが作る会場にぜひ足を運びたい。

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(文=大和田茉椰/写真=西槇太一)

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アルカラ
「こ・れ・で・も・か!!TOUR 2016 -東名阪-」東京公演
2016年12月19日(月)・渋谷CLUB QUATTRO

■セットリスト
1.炒飯MUSIC
2.アブノーマルが足りない
3.半径30cmの中を知らない
4.+.-
5.カラ騒ぎの彼女
6.不完全なキミ
7.夕暮れちゃちゃちゃ
8.はとのさんぽ
9.授業参観
10.キャッチーを科学する
11.怪盗ミラクル少年ボーイ2
12.チクショー
13.サイケデリンジャー2
14.LET・IT・DIE
15.おしゃれ強盗
16.部屋のない鍵
17.涙腺
18.終世紀
19.ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
encore
自然

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