SMAPからA.B.C-Zまで……独特のセンス発揮されたグループ名やエピソードを振り返る

シャレのきいたモジリに気づくとクセになる!

 ジャニーズの楽曲には、よく聞くと「おや、これはダジャレでは?」と気になってしまうフレーズも潜んでいる。KinKi Kidsの「夏の王様」は「Oh! Summer」とかかっているように感じるし、カレーのCMソングになったHey! Say! JUMPの「Come On A My House」は「彼(カレー)が好き?」などシャレがきいている。こうした一捻りで楽しませてくれるのも、ジャニーズ文化の一つではないか。

 また、舞台公演でも滝沢秀明が座長を務めた『滝沢演舞城』では、「LOVE」を崩して書くことで「命」という漢字にしてみせるスゴ技も。さらに、A.B.C-Zが座長を務める日生劇場の舞台では「日生」を縦書きにして「星(スター)劇場」と銘打ったこともあった。この秋からの公演も『ABC座2016 株式会社応援屋~OH&YEAH~』。タイトルだけでもファンは楽しむことができてしまう。これはまさにジャニーズの思う壺だ。

 そんなジャニーズのネーミングセンスや言葉遊びは、フレキシブルな思考があってこそ。大人になればなるほど、セオリーに縛られ、ひらめきで動くことを恐れがちだが、ジャニーズにはそのしがらみがないのかもしれない。だからこそ、いつの時代にも勢いを保ってエンターテインメントの最前線を走り続けられるのだろう。

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