氷室京介、『LAST GIGS』だけではわからなかった真実 “舞台裏”で何が起こっていた?

氷室京介、6年間の“舞台裏”

 翌日、ラストライブとうたわれた最終日は、雷雨によって、アンコール時に1時間近くの中断となった。オーディエンスは雷を逃れ、スタジアムの回廊へと非難した。BOØWY時代から氷室京介のライブには豪雨がつきものだったことを思いだす。このとき、テントのなかでパイプ椅子に座りうなだれる氷室の姿は決して忘れることができないワンシーンだ。その後、雷が去った瞬間を見計らって文字通り命がけでソロデビュー曲「ANGEL」を披露。オーディエンスを前に“もう一度”リベンジすることを約束した。

 その答えが、2016年に行われたドームツアー『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』だ。神様は簡単には氷室京介をステージから降ろさなかったのだ。

 以上、ドキュメンタリー映像として凝縮された6年間の氷室京介のヒストリー。『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』公演だけではわからなかった、氷室京介の決断の重さと、これまで語られてこなかった多くの真実に注目して欲しい。

(文=ふくりゅう(音楽コンシェルジュ/Twitter))

映画『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”』公式サイト

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