GALNERYUSが“100%ヘヴィ・メタル”であり続ける理由「自分が聴きたいものをやる」

GALNERYUS“100%ヘヴィ・メタル”の理由

「流れ的に同じことをしてても、毎回違うことは絶対している」(Syu)

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──で、このアルバムは……というかGALUNERYUS自体そうですけど、本当に、正面から、100%ヘヴィ・メタルだなと。

Syu・SHO:はい。

──で、以前のSyuさんの発言で印象的だったんですけど、今、自分がいいと思えるメタル・バンドって、実はすごく少ないんだと。だから、その中でなぜGALNERYUSを求めてくれる人がこれだけいるのかが、最近わかったんだと。

Syu:ああ。その頃は、毒を吐いてた時やったんですね(笑)。なんか……まあ、言うてしまえば、昔の偉人に対して、リスペクトしすぎて、おんなじことをしちゃってる人が多い。もう姿形まで。それを僕は「イングヴェイ・マルムスティーン症候群」って言ってるんですけど。それはオリジナルを聴けばええやんか、ってなるじゃないですか? 僕もイングヴェイ大好きですけど、あえてストラト(キャスター)は弾かない。ストラトって僕、いちばん好きなギターなんですよ。ほんとはストラト使いたい、だけどメタルの枠内でストラト弾いてしまうと、絶対イングヴェイと比較されるから。
ヘヴィメタルというジャンルの中で、リッチー・ブラックモアとかイングヴェイ・マルムスティーンっていうのはやっぱり神ですから。おんなじことしてちゃダメ。おんなじことしてる人いっぱいいますけどね、プロでも(笑)。

SHO :(笑)。

──自分たちが求められている理由がわかった、というのは?

Syu:それはもう、なんせ、自分が聴きたいものをやる。僕、高校1年の時に「こういう曲をやったらええやろな」と思って書いてた曲があったんですけど、そのあとすぐにストラトヴァリウスを聴いて「あ、やられたっ!」と思ったんですよ。これマジバナで。めっちゃキャッチーで、演奏陣も必要以上に要らんことせんから歌がすごく前面に出てきてて、だけどすごくトータルの音像がよくて……ストラトヴァリウスってすげえなと思ったんですよね。
で、GALNERYUSになって、こういうことをやりたいと思って、それがだんだん受け入れられ始めて、どんどん妥協なくやってきて、気がついたら小野さんが入ってくれて、本当に自分のやりたいことを表現できるようになってきた……その頃に言ったんじゃないですかね、調子こいてね(笑)。でも、事実ではあるからね。

──で、ヘヴィ・メタルのスタイルとかルールは、必ず守るじゃないですか。

Syu:はい、そうですね。それはもう感覚的な問題で……簡単に言うたら、ギターは歪んでなければならないとか、ドラムはツーバス踏んでなきゃいけないとか──。

SHO:ボーカルだったらどうしてもハイトーンが求められますしね。

Syu:そういういろんなルールは、僕もすごくわかるし。たとえば1曲目にSEみたいなのがあって、2曲目で速いの来ました!っていう、そういう定形な流れとか、そういう部分もすごく大事だと思うし。「こうきてくれるか? ああっ、そうそうそう!」って言ってくれるようなアルバム、で、毎回新鮮な感じがする……すっごい難しいですよね! それ。

SHO:はははは!

Syu:10作以上作ってきて、それを守り続けてる。でも、僕らもお客さんも、イントロをパッと聴いた時に、「これ何枚目の何曲目のなんていう曲」って、絶対言えると思うし。で、各アルバムの性格はすごくあるから、それが僕らにとっては武器なのかな。流れ的には同じことをしてますけど、毎回違うことは絶対している。

──僕の世代だと、90年代になってグランジ、オルタナティヴの波がきて、ミクスチャーやヘヴィ・ロックにクラシカルなヘヴィ・メタルが駆逐されていくのを見ているんですね。GALNERYUSってそのあとに、グランジやヘヴィ・ロックの波をかぶってない純粋なメタルとして登場したから、「ええっ今? しかも若いのに!」ってびっくりしたんです。

Syu:(笑)。

──小野さんはグランジ以前から音楽をやっている世代だからわかるけど、Syuさんはなぜその年齡(1980年生まれ)で、クラシカルなヘヴィメタルを目指したんでしょうか。

Syu:簡単に言うと、それしかできない。もちろんNIRVANA以降の音楽もワーッて聴いて、いろんな影響も受けたし、かっこいいなと思うこともあったんですけど、好きになりきれないところがあって。やっぱり自分がいちばん好きなのは、今やってるようなシンフォニックなヘヴィメタル、スピードメタル、パワーメタル……それがいちばんですね。

──GALNERYUSって小野さん以外も、メンバー10歳ぐらい上だったりするじゃないですか。たぶん結成の時、同世代とは趣味が合わなかったんだろうなあと思って(笑)。

Syu:いや、確かにそうですね。20歳すぎぐらいで結成した時に、大阪でメンバーを探したら、やっぱり10歳ぐらい上の人しかいなかった。同じぐらいの歳やったら、ビジュアル系の人しかいなかったんですよ。僕、当時ビジュアル系、ちょっとだけやってたんですけど、そういう中で探しても、あんまりスキルフルな人はいなくて。で、10歳くらい上の人たちを見ていくと、「ああ、すごいなあ」っていう人がいっぱいいて。そういう人たちと組んだ、という感じでしたね。

──じゃあ、のちに小野さんに声をかけた時と、そんなに変わらなかったんですね。

Syu:いや! 小野さんに声をかけるっていうのは、もう……難しい話ですよ?

SHO:はははは! いや、簡単なんです。

Syu:いろんな事情もあるし、OKしてもらえるかどうか……「1曲でもいいからレコーディングで歌ってくれないですか」ぐらいの感じやったんですけどね。小野さんが入ってくれてから、世間様で認めてくださる方が圧倒的に増えたんですよ。やけど、小野さんは……入る前に、あれだけ世間様からの認知度があったのに、GALNERYUSのことを認めてくれて、入ってくれて。それはすごいなと思いました。

──ああ、自分より知られてないバンドに入るのはキャリアダウンだな、的な?

Syu:そうそうそう。

SHO:(笑)。そんなのはないですよ!

Syu:それはすごい感謝してますね。

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