PASSPO☆根岸・森・玉井が語る、結成7年目で辿りついたグループ像「自由な曲がいちばん似合う」

PASSPO☆、“Re:デビュー”までの軌跡

「困難がある度にバラバラになるんじゃなくて固まる傾向にある」(玉井)

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森詩織

ーー自分たちのことを自分たちで考える、アイドルの中でも珍しいかたちですが。

根岸:与えられたものを完璧にこなすアイドルさんもすごい輝いてるし、めちゃくちゃ尊敬できるなって思うんですけど。単純にそれができないってこともあって(笑)。じゃあ自分たちで考えるしかないよね、って。単純にそういうのが下手で、自分たちが考えて作るのが向いてたってだけです。

ーーバンドみたいですよね、何か。

森:うれしい(笑)。

ーー波乱万丈だけど、いつも前向きなのがPASSPO☆らしさでもあります。

玉井:困難がある度にバラバラになるんじゃなくて固まる傾向にあるんで、PASSPO☆は。たとえば、まこっちゃん(奥仲真琴)が卒業を発表した時も、みんなそこで一段と団結したし。さこちゃん(槙田紗子)が休業する時もそう。

森:マイナスにあんまり考えない、みんなが。

玉井:大変だねって言われるんですけど。2015年はクルーが2人も辞めたんで。でも、私たちはむしろPASSPO☆が大きく変わるいいきっかけになったと思っていて。何もないよりかは、何かあったほうが楽しいですし人生。悩んだ分、濃い内容になるからいいと思うんですけどね。

ーーPASSPO☆を語る上で欠かすことができない「ロック」や「バンド」についてですが、みなさんが興味をもったタイミングは?

玉井:バンド演奏はそもそも、PASSPO☆を作った人がアメリカンガールズロックをやるグループを作りたいって言って、PASSPO☆を始めたというのがあって。

根岸:結成の時に「10年計画」というのがあって、飛行機の設定もまだ決まってなかった時から、いつかバンドをやりますという計画があったんです。

森:結成して3年後くらいに「バンドやるから楽器触っとけ」って、おもちゃみたいなギターを渡されて。でも当時は興味ないからぜんぜん続かなかった。みおちゃん(増井みお)だけがずっとやってて。

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増井みお

根岸:最初にみおが「ベースやりたい」って言い始めて、それからそれぞれが本当に楽器をやりたくなってやり始めていったんだよね。

玉井:結局やれって言われるとできないんだよ。本当にそういう感じ。

森:The Ground Crew(PASSPO☆のバックバンド)がライブでバックについたのも大きいよね。

玉井:「バンドって面白いな」って思うようになってから好きなバンドが増えて、ライブを見に行って。そのバンドさんたちを誘って『JEJEJET!!』みたいなフェスを開催できるようになってからは、バンドがほんとに魅力的で。「こんないいもんなんだ」と思ってからはもうみんな、バンドに対する意識がまったく変わって。

ーー「Perfect Sky」がバンド演奏のお披露目曲でしたが、最初はどうでしたか?

根岸:いやぁもう……必死。改めて再結成するような、結成当初の気持ちに戻ったと思って。歌って踊ることにある程度自信がついちゃってたから、最初に池袋のサンシャインシティ噴水広場で披露した時は、なんか……なんだろうね。

玉井:吐きそうでした。「Perfect Sky」はPASSPO☆の曲の中でも、マジで難しいんですよ。この曲を完璧にやるには2、3年かかるよって言われたのを、5カ月でやれって話がきて。みんな死に物狂いで仕事終わってから深夜スタジオに入って、そんな日々でした。なんかわかんないけど、みんな弱音吐かずにやってたよね。黙々と。ぜんぜん歌って踊るのとは違くて。

根岸:ひとつひとつの音への意識が変わったから、バンドをやってからダンスでもリズムを意識できるようになったし、いい作用が生まれてやってよかったなと思います。でも最初やってた頃は、まだまだ未熟だよね! って。もちろん今でもまだ未熟なんですけど。今ほんとに楽しんでやってて、演奏もすごいよくなってるなぁって思うし。バンドは続けていきたいですね、これからも。

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