丸本莉子が“初のラブソング”に込めた気持ち「恋愛の矛盾みたいなものを歌いたかった」

丸本莉子が語る活動への意欲と変わらぬ思い

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「つなぐものがあるからこそやっていける」

ーーそういう曲を、このタイミングでリリースすることには、何か理由があるのですか?

丸本:自分のなかでは、ずっと好きな曲のひとつだったというのと、あと、今のレコード会社のプロデューサーさんが、いちばん気に入ってくださったのが、この「つなぐもの」という曲だったんですよね。それで、「いつかこの曲をシングルとして出したいね」って言ってくださっていて。それが今回、ようやく実現したという。

ーーなるほど。メジャーでラブソングを出すのは今回が初ということですが、そのレコーディングも、やはりこれまでとはちょっと違ったのではないですか?

丸本:そうですね。ちょっと大変でしたね(笑)。感情の部分は――私は少女漫画とか好きで、友だちとよく恋バナとかもするんですけど、そういう意味では結構共感してもらえる歌詞なんじゃないかっていうのは思っていて。この曲って、たぶん片思いの人でも、すごいラブラブな人でも、最近ちょっとうまくいってない人でも、何かしらあてはまるところがある気がするんですよね。そういう部分で共感してもらえたらいいなって思っていて。だから私も、特定の誰かを思い浮かべながら歌うというよりは、「こういう思いをしたよな」って思いながら歌いましたね。

ーー「つなぐもの」っていうタイトルは、最初に書いたときと同じなんですか。

丸本:もともと漢字だったのをひらがなに直しました。で、一番の歌詞はあまり変わってなくて……切ない感じというか、たとえつきあっていても、ふとしたことで不安になるという。つきあっていても、すぐに別れることはできるし、それはたとえ結婚していても同じだと思うんですよね。結婚していても、離婚届を出せば、それで終わりなわけで。そういうなかで“つなぐもの”っていうのは何だろうっていうことを考えて、二番の歌詞で、だんだん前向きになっていくというか。そういう感じになるよう歌詞を書いたし、歌い方もそうしたつもりなんですよね。

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ーーせつないラブソングではありつつも、最終的には心持ち前向きというか。

丸本:なんとなくハッピーエンドで終わりたかったというか。つなぐものがあるからこそやっていけるみたいな感じで、ちょっと前向きな歌詞になっているので。だから、最初はちょっと悲しめに歌って、どんどん明るくなっていくっていうのは、レコーディングのときに意識しましたね。

ーーなるほど。この曲のミュージック・ビデオを観ると、その感じがさらに分かるような気がします。

丸本:そうですね。今回のミュージック・ビデオは、ちょっとストーリー仕立てになっていて。佐谷戸ミナちゃんっていうnon-no専属モデルの方に出演していただいているんですけど、彼女が「人と人とをつないでいる見えないはずの絆の糸が見えてしまう」女性を演じているんです。彼女が朝目覚めて、自分の指に結ばれた糸を辿って外に探しに行くと、いろいろな人々をつないでいる糸が見えるっていう。恋愛に特化せず、家族であったりとか、友だちであったり、広い部分での「つなぐもの」っていうのが、このミュージック・ビデオでは表現されているんですよね。

丸本莉子 - つなぐもの(Music Video)

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