16年目の「LOVEマシーン」別バージョン・カバー図鑑――モー娘。の代表曲はどう歌われてきた?

カバー・バージョン

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[2000.01.21]嘉門達夫「替え唄メドレードラゴン」(DAIPRO-X)

 続いては、ハロプロ外のアーティストによりカバーされた別バージョンをリリース順で一気に18タイトル見ていく。この他にもカバー・バージョンが存在する可能性はあるが、主要どころはすべて抑えているはずだ。

 コミックソングを得意とする歌手・嘉門達夫が有名J-POP曲の歌詞を面白おかしく替えてカバーした「替え唄メドレー」でブレイクしたのが1991年。以降、様々な続編シリーズをリリースし続けてその数は2015年現在で約30タイトルにもおよび、そのうちのひとつが2000年発売の「替え唄メドレードラゴン」。

 タイトルのドラゴンはおそらくこの年の干支である辰年をふまえてのものと推測されるが、このメドレーでは浜崎あゆみ「Boys & Girls」、ポルノグラフィティー「アポロ」などと共にLOVEマシーンも替え歌対象となっている。ちなみに歌詞は「すっぽんの未来は(WOW WOW WOW WOW)/世界がうらやむ(Yeah Yeah Yeah Yeah)/鍋にしようじゃないか(WOW WOW WOW WOW)/ダシ ダシをとるコブがなーい」というもの。なお、同メドレーには同じハロプロの太陽とシスコムーン「ガタメキラ」も取り上げられている。

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[2000.03.23]KENNY JAMES TRIO『ジャズで聴く…つんく作品集』(トライエム)
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[2000.04.05]ドーン・エラト『ヒットヒットマーチ2000』(ビクターエンタテインメント)
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[2000.07.19]小原孝『TRY TRY TRY ピアノよ歌えスペシャル J-POP特集2000』(EMIミュージック・ジャパン)
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[2000.11.18]加羽沢美濃『ピアノ・ピュア~メモリー・オブ・2000』(日本コロムビア)

 ジャズ・インストゥルメンタル・カバーの「ジャズで聴く」シリーズは桑田佳祐、竹内まりやなど多数リリースされているが、このアルバムはつんく楽曲に的を絞ったもの。LOVEマシーンの他、モーニング娘。「モーニングコーヒー」「真夏の光線」、太陽とシスコムーン「月と太陽」「宇宙でLa Ta Ta」、シャ乱Q「ズルい女」「いいわけ」、浜崎あゆみ「LOVE ~Destiny~」の計8曲を収録。

 KENNY JAMES TRIOは作曲家・神山純一プロデュースのピアノトリオで、メンバーは全員日本人で構成されている。

 運動会用のマーチング・インストアレンジアルバムにて、数々のJ-POPヒットと一緒にLOVEマシーンが取り上げられている。宇多田ヒカル「First Love」と共にアルバムの目玉楽曲として大きくクレジットされているのが当時の状況を物語っている。ドーン・エラトという名義の詳細は不明だが、他にも運動会用のCDアルバムを多数手がけているようだ。

 ピアニストの小原孝は、1995年より続いている「ピアノよ歌え」シリーズにて、国内ポップスのピアノ・インスト・カバーを行っている。2000年リリースの本アルバムでは宇多田ヒカル、B'z、プッチモニ「ちょこっとLOVE」などと共に、「恋のダンスサイト~LOVEマシーン」のメドレーで取り上げられている。

 こちらは女性ピアニストによるピアノ・インスト・カバーアルバム。モーニング娘。は「ハッピーサマーウェディング~LOVEマシーン~I WISH~恋のダンスサイト」のメドレーとして取り上げられている。

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