嵐・松本潤の新たな可能性 「THIS IS MJ」で見せたコミカルな一面を探る

 中でも松本は、これまで二枚目の役柄を演じることが多く、メンバーの中では“セクシー担当”や“俺様キャラ”として知られてきた。しかし、今年の4月からはじまった『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の中で松本が担当するコーナー「THIS IS MJ」では、自身の印象を逆手にとったコミカルな一面も見せている。松本が少しナルシスト風なキャラクター“MJ”に扮し、カッコイイと人から言われるためにさまざまなことに挑戦し、笑いを誘うというものだ。この企画では、これまでの自身のキャラクターを生かしながらも、新たな一面を見せようとする松本の姿勢を感じ取ることができ、少し近寄りがたいイメージのあった松本とファンとの距離が少し縮まったようにも映る。

 松本は、“カッコよくあるべき”という自身のキャラクターと向き合い、新たな局面を迎えようとしているのかもしれない。インタビューで「自分で作った小さな輪の中にはまり込んでしまったらイヤ」と語っていたように、松本潤は、ステレオタイプなイケメン像にとどまらない可能性を秘めているに違いない。

(文=竹上尋子)

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