レキシの稲穂、Perfumeのハイヒール……“キャラ立ち”アーティストグッズが増加している理由は?

Perfume「Pick Me Up」

 また、アーティストイメージをファッションアイテムに反映したグッズを目にすることも多くなった。最近では、Perfumeが「Pick Me Up」のミュージックビデオで実際に履いていたものと同じ“踊れる”ハイヒール「ダンスヒール」を伊勢丹とコラボして商品化した。先日行われたSEKAI NO OWARI『Twilight City』公演では、同イベントの会場の雰囲気に合わせたオリジナルの浴衣を数量限定で販売した。いずれもアーティストグッズということを抜きにしても、アパレル商品として十分に魅力を感じるような仕上がりとなっている。

 最後に、先日リアルサウンドのインタビューにも登場いただいたROLLYの「25周年裸のROLLYフィギュア」にも触れておきたい。3Dスキャナーでご本人の全身撮影をおこない、フルカラー3Dプリンターで出力したというスペシャルグッズだ。3Dプリンターは量産化が進んでコストも下がってきたため、このようなアーティストフィギュアの商品化はますます増加していく可能性がある。

 アーティストにとって、マーチャンダイジングは音楽活動を支える貴重な財源となっており、商品企画に力を入れるアーティストは多い。それぞれが趣向をこらしたグッズ制作に日々励んでいる。コンサートやフェスに足を運んだ際には、お目当てのアーティスト以外のグッズ売場をのぞいてみることもぜひお勧めしたい。グッズをきっかけとして、アーティストの新たな魅力に気づくことができるかもしれない。

(文=久蔵千恵)

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