GENERATIONS&EXILE SHOKICHIが『サマソニ』に出る意義とは? 柴那典が多角的に分析

 タイムテーブル面でも、GENERATIONS from EXILE TRIBEのファンが飽きることなく最後のファレル・ウィリアムスまで楽しめるのは、同フェスならではだと同氏は続ける。

「GENERATIONS from EXILE TRIBEだけを観たい人もいるとは思いますが、サマソニはそういうファンにも多種多様な音楽との出会いを用意している。そのままBEACH STAGEのエピック・ハイへ行ったり、MARINE STAGEのZEDDやRAINBOW STAGEの防弾少年団、MOUNTAIN STAGEのカーリー・レイ・ジェプセンで踊って、最後はMARINE STAGEのファレル・ウィリアムスで『HAPPY』を合唱する、という楽しみ方ができますね」

 最後に同氏は、今回のLDH勢出演は、運営側による近い将来への布石なのではないかと推察した。

「『SUMMER SONIC』はここ数年でどんどん間口を広げたがゆえに、いまやもっとも大衆的なフェスになりました。先日リリースされた三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの新曲『Summer Madness』は、世界的なEDMプロデューサーであるアフロジャックを迎えて制作されたものですが、サマソニならこの両者への受け皿になれるでしょう。いずれはMARINE STAGEでこの2組の共演を見れる日がくるのかもしれませんね」

 大型グループの出演を見据えた戦略だとすれば、ある意味で実験的だといえるGENERATIONS from EXILE TRIBEとEXILE SHOKICHIの起用。今回のステージが成功すれば、『SUMMER SONIC』はさらにポップミュージック全般をカバーするフェスとして認知を高めるはずだ。

(文=編集部)

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