みみめめMIMI、ワンマンライブレポ ポップなビジュアルと高い歌唱力でファン魅了

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 7曲目「サヨナラ嘘ツキ」では激しい演奏から一転、ピアノ弾き語りでタカオユキ本来の味のある歌声を聴かせる。声優らしい豊かな表現力と、メランコリックなメロディラインが印象的だ。みみめめMIMIは、“視聴覚ユニット”というコンセプトの通り、ビジュアルと合わせた作品展開やポップな楽曲も魅力だが、タカオユキのシンガーとしてのポテンシャルにも期待したいところである。

 会場がしっとりとした雰囲気に包まれた後は「即興ソングコーナー」として、タカオユキの特技であるお弁当作りにちなんだ歌を披露。「そんなに私のキャラ弁食べたいですかね?」と煽るタカオユキの「O-B-E-N-T-O」というかけ声に合わせ、ファンたちが「お弁当ー!」と応える、なんとも楽しい演出だ。その後はさらに「みみめめMIMI」コールで盛り上げ、代表曲のアップテンポナンバー「瞬間リアリティ」を歌うと、会場が一体感に包まれていく。「まだまだ行けますか!」とのかけ声の後は、「兎ナミダ」「1,2,少女」と続け、最後には「サヨナラ嘘ツキ」のオリジナルバージョンを披露し、本編は幕を閉じた。

 鳴り止まない「みみめめMIMI」コールに呼ばれ、ふたたびステージに戻ったタカオユキは、「CANDY MAGIC」の衣装を身に付けて同曲を披露。会場には大量のシャボン玉が飛ばされ、みみめめMIMIならではのファンタジックな世界が立ち上がっていた。そして最後には、ステージにひとり残ったタカオユキが、弾き語りで「SAY-YOU」を歌い上げる。繊細でときに危うささえ感じさせる歌声を、ファンたちは静かに聴き入り、歌い終えると会場は温かな拍手に包まれた。

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 ライブの最後には自主企画イベント「視聴覚アカデミーVol.3」の開催も発表したみみめめMIMI。映像とシンクロした演出からシンプルな弾き語りまで、幅広い表現でファンを魅了する彼女らが、次はどんなライブを観せてくれるのか。大いに期待したい。

(文=松下博夫/撮影=伊藤麻矢)

■みみめめMIMI自主企画イベント「視聴覚アカデミーVol.3」
日程:9月21日(祝・月) 場所:代官山UNIT 
OPEN 17:30/START 18:00
チケット:前売 3,933円(税込)ドリンク代別
出演:みみめめMIMI and more

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